hyla’s blog

はてなふっかーつ!

本日は木こりなり


 本日のメイン業務は、「山へ行って木を切る」であった。なんつーか、一瞬自分の職業が何だっけ、と考えるほどに本格的な山作業である。

 12時すぎに向かった先は、車で20分ほどの徳島にほど近い山の中。ここに職場が所有してる山があるのだ。そこには、ちょうど20年ほど前にヒノキを植えていて、それがちょうど間伐の時期になっている。実際に大規模にやるのは秋なのだけど、事前に間伐作業をリハーサル体験しておくべし、というのが指令だったのだ。

 山に行くなら、長袖・長ズボンは必須。首には手ぬぐい、そして帽子だ。なんだけど、この暑さ…。出かける前からすでに汗。
 現地について、ざっと説明を受けて、「はいっ」と渡されたのこぎりを手に、森の中に散らばった。



 できれば、そこそこで切れる太さが良い。「10cm少々の太さが今必要やけん、その太さを切って。」と指示がったので、とりあえず適当に決めてみた。足場はかなりな斜面だ。とりあえず斜面の方向からまずは斜めにのこぎりを入れる。両手でのこぎりをひくが、しばらく轢くと、やはり手がだるくなる。少し休んで、またぎこぎこ・ぎこぎこ…。

 
 タダでさえ暑い。背中どころか、顔にも汗が流れて、したたり落ちていく。また、かなり虫よけをスプレーしているのだけど、アブがぶんぶんと飛び回る。細い木を選んだつもりなのに、意外と時間がかかる。つか、日頃は室内作業がメイン故、力が今ひとつないのだ。アブを追い払いつつ、何とか斜め切りは半分程度に達したので、今度は横切りをしてみる。ぎこぎこ・ぎこぎこ。このところの乾燥で、樹木に覆われた地面もかさかさしている。座り込んで休憩しながら、ようやく切り口がついた。
 さて、今度は逆方向から切断するべくのこを入れる。ぎこぎこ・ぎこぎこ。だんだん木が揺れ始める。少し力を入れて、更にのこを入れて見ると、何とか切れたようだ。でも、切れた状態でそのまま木は立ち続ける。上の枝が引っかかり合っていて、そう簡単には倒れないのだ。つか、ここからの方が大変。


 しょうがないので、まず切った部分を何度か蹴飛ばして、更に慎重に押してみた。すると、ドスンと音を立てて、切り口が地面におちた。今度は、それをリズムをつけるように押して見る。押して、戻ったところでまた押して…。でもまだまだダメだ。今度は、切り口を持って、向こうに引っ張る。隣で同様に作業していた人と共同で取り組むこと10分あまり。めきめきっと、音を立てて地面に倒れたときにはほっとしたね。


 が、これで作業は終わりじゃない。今度は指定の太さの部分を1.5m程の丸太で切らなくちゃ行けない。切り直しは嫌だから、慎重に太さを測って、ギコギコと今度は丸太切り。二カ所を切って、丸太ができた。
 そしたら、今度は皮むき作業である。斜面でするのは、面倒だ。とりあえず切った丸太を引きずりながら、斜面を降りて比較的平地な部分で作業…、だけどまずは水の補給。なんてったって、この時点で、全身汗だく。持ってきた500mlのペットボトルのお茶を一気に飲む。ほんっきに美味しい。






 そうして、全ての作業が終わったのは、3時過ぎだった。
 暑さの盛りを過ぎて、またツクツクホウシが鳴く中を帰ったのだった。



 確かにね、私のお仕事は、何でもありです。プレゼンからパソコンから事務作業から、何でもできなきゃあきません。
 でも、間伐作業までできないといけないなんて、誰が思うっちゅうねん。

 現実とは過酷なり。