hyla’s blog

はてなふっかーつ!

驚かされる

暑いので、歩いてお華にいっていた。先生の家は割とご近所なので、歩いても十分いける範囲なのだ。川のそばをてくてく歩いて行くと、川の中からはマツムシのチンチロリ、とか鈴虫のリーンリーンという音が聞こえてきて、ほんっきに暑いのだけど、一応は秋が来ているらしいことがわかる。


 今回のお華も秋を感じさせるパンパスグラスとひまわりと小菊で、まあそこそこ平穏に終わることができた。


 「夜やのに暑いねえ〜」などと稽古仲間と会話を交わしつつ先生のお宅から出てきた時のことである。何やら、足下にかさかさした感覚を覚えた。ちょうど、枯れた草でも引っかけたかな、という感覚で、草をのけようとして足を持ち上げて玄関の薄明かりで確認して思わず大笑い。


 
 何となれば、ちょうど足の甲に乗っかっていたのは、草にあらず。大きな薄茶色のショウリョウバッタなんだもの。
 こういう奴ですよ。
   




 ショウリョウバッタは、日本では最大のバッタで10cmほどになる。子供の頃は、これを捕まえると、何やら嬉しかったものである。なにせ大物だから。で、当然ながらこれは草むらにいるもので、普通人家の庭にはいないもんなんだけど、先生のお宅は川のそばにあることもあって、よくそこから虫さんがおいでになるのだ。そういうショウリョウバッタが、これまたよりによって歩いている人間のうちの、私の足で、その私はたまたま素足で、そこに乗っかってくるなんて、なんだか狙い定めたようで、妙におかしかった。


 ショウリョウバッタはそっと捕まえて、そのまま川の茂みに放り込んでみた。



 けど、我が家にもショウリョウバッタは、最低1匹は住んでいる。
 我が家も、草むらということなり…。