hyla’s blog

はてなふっかーつ!

驚きのイベント


 この度、縁あって「まんが甲子園」というものを見てきた。高知県で主催されていのであるが、これがまあ様々な点でびっくらこいたイベントであった。

 
 「まんが甲子園」の正式名称は、「全国高等学校漫画選手権大会」という。こんな名前だからそのイメージで行くと、のっけから驚く。ステージを照らす大型の照明が2台。複数台の中継カメラが入り、ステージの大型スクリーンに刻々と様々なカメラからの映像が映し出される。スカウトマンだの新聞社だの、地元テレビなど様々なメディアの人々が行き交い、選手と同じかそれ以上のボランティアスタッフが場を盛り上げる。
 そしてだ、賑々しく流れる音楽に合わせて入場行進したそろいの黄色のTシャツの選手達は、発表されたお題に合わせて作品制作に取り組むのである。


 なんつうか、こうインターハイとか、そういうのより派手じゃございませんこと?


 そして、敗者復活戦がこれがまた良くできていて、夜の12時までかかって描いた作品は地元の商店街で展示され、そこに敗者選手達は集まって投票を呼びかける。そういうイベントが行われているということで、必然的に人通りは少しでも賑やかになるし、人の流れも増える。双方にメリットをもたらす訳だな。
 そして、審査の結果復活したグループは、一気にその場からタクシーにて会場へ急ぐのだけど、残った敗者達にも、審査員は丁寧に作品に対する講評を行う。それによって、ダメだったという選手の落ち込み感は非常に改善されるし、逆に今度こそと思えるようになる訳で、そういう丁寧さは非常に好感が持てた。


 そして、最終決戦の結果発表後、行われる生徒交流会がすごい。つか、ありゃなんだべ?


 帰る人々とは逆に、会場に入っていく若者の姿を見れば、いつの間にか不思議な方達が増えているのである。たとえば、水色のミニスカートのセーター服を着た男子!水色の長いウィッグをつけ、フリルのワンピースを着た男子。二つに分けた薄緑のウィッグは、あれは初音ミク?こっちのおねいさんは、よく見ると軍服っぽい?


 ぬ? ぬ? ぬ?
 これって、コスプレーヤー


 生徒交流会に行くんだよね、あの人達。生徒交流会。コミケじゃないんですよね。


 すげえや、太っ腹なだね。このばかばかしい自由度っていいじゃない!



 ということで、「全国高等学校まんが選手権大会」は、これを目指して3年間頑張る「ペン児」がいるのも無理はないと思われる、非常に大規模な催しであります。


 うん、絵のうまい高校生は気軽にまず応募、参加してみればいいんじゃないかな。