hyla’s blog

はてなふっかーつ!

とったどー !

 
朝3時に起きた。

 東大に行くのである。朝一番の便に乗って行くのだ。寝坊して遅刻なんて失敗は許されぬ。暗い中を出発し、8時半に羽根田に着き、東大に10時前についた。東大では今日本生態学会が開かれている、ここで若者に発表させるのだ。
 
 とりあえず受け付けして、ポスターを貼る。他のポスターをみて、ご飯を食べたところで午後になり、いよいよ発表。


 日本生態学会は2000人規模の大会である。場所は東大第二体育館。初めて入る東大の、独特の雰囲気に気圧されながら、初めての生態学会に呑まれながらコアタイムとなった。
 古いけど天井の高い広い会場に、それぞれの声が重なりあってうわ〜んと静かに響く。少し離れてみていると、次々に人が聞きに来てくださる。いいよ、いいよ、ウケは悪くない感じ。発表者も楽しそうにがんばっている。それぞれ来てくださった方は丁寧に聞いてくださっている。主役は若者だから、邪魔をしないようにそっと近寄って聞き耳をたててみると、とても具体的なアドバイスをくれている。改善点を言ってくださるという事は、テーマは悪くないと思ってくださってる?

 とにかく、人が切れないのは良い証拠(に違いない)。
 そしてフライング気味に始まり、延長気味に終わり、ほっと一息。


 
 そして、成績発表ですわ。



 とても丁寧な審査だったので集計に時間がかかるようで、予定の時間を超えてもまだまだ始まらない。さすがに30分たったところで、焦りを覚える。だってね、日帰り何ですよ(信じられないことに)。帰りの飛行機の時間が・・・・。


 ジリジリていると、なんだか動きがおきた。ざわめきが聞こえる。そして、向こうの方のポスターに色紙が!。そっか、発表ってこんなやり方なんだ。で、緑の色紙は優秀賞で、それを持ったお兄さんはうちはスルーして行った。ま、まあね。

 でも、敢闘賞(全員にくれる)はもらえるだろう。でも、もういい加減断りを言って帰ろうかと思ったところで、オレンジの色紙を持ったお兄ちゃんがこっちに来た。オレンジの紙にもなにやら書いている。そして、こっちに・・・。

 
 きたーーーーー!最優秀賞ではないですか!



 もうね、さすがにうれしゅうございますです。はい。

 
 そして、表彰状をもらったところで、速攻でポスターを丸めて会場を走り出て帰路に就いたのであります。(飛行機が待っている〜)



 で、帰って来て今日の出来事を振り返る。最優秀はとてもうれしい。もちろんプロではないので、統計はぜんぜんダメだし、実験計画等もイマイチだけど、対象やテーマの選び方、考え方、ポスターの作り方なんてところは評価してもらえたなんだと思う。研究って、やっぱり基本はそこにあるだろうから、そういう点を評価していただいたのだったらとてもうれしい。
 それに、個人的には、とてもやってておもしろかった。環境に合わせて植物が柔軟に変化する様は驚きとしかいいようがない。そして、なにより、生き物同士の間に目には見えないけれど、密接なつながりがあって、その関係の中でそれぞれが適応することによって、きわめて合理的になっている。そういうことが、とても好きだ。
 
 だから、そういうことを考えて今回の取り組みもしたし、今回の結果も結構おもしろいと思った。けれど、周囲にはそれを語れる専門の人もいない。それに共感してくれる人もいない。だから、自分の判断に微妙に自信が持てないのだ。自分では良いと思うけど、実際客観的にみてどうなのか。それがわからない。だから、学会という場で、そういう事に対してよくよく知っている人達に、きちんと評価してもらえるてことはとってもうれしかった。

 
 
 が、が、不満もある。


 後から聞いてみると、なんと聞きに来てくださった中には、水草の角野先生がいたっていうじゃありませんか。さらには「これ論」で有名な酒井先生も。


 なんとかー!もっと早くにわかっていたら、サインもらいたかったよ〜(←ミーハーです。)。


 
 日本生態学会の総会で、しかも東京での大会だもの、みなさんお出でているのはあたりまえっちゃ当たり前。ああ、でも角野先生、酒井先生。きっと矢原先生もどっかにはいたんだろう。菊沢先生とか鷲谷先生だっていたんだろうなあ。ああ、一度お目にかかってみたかったなあ〜。(注:著作やブログを読んで勝手に憧れてるだけです。)

 
 ああ、残念!


 このリベンジを是非来年の大会で・・・・と思うも、来年は北海道。

 行けるわけないっ!


 ああ、優秀賞はうれしかったけど、ちょっくら無念・・・・・。