いじめるな
いじめるな!―弱い者いじめ社会ニッポン (角川oneテーマ21)
- 作者: 香山リカ,辛淑玉
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/03
- メディア: 新書
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いい加減たまりに溜まっている本の山を処分しようと、買ったままずっと読まずに放置していたものを無理矢理に読んだ。なんだか、これまでずっと、読みかけては放置することを繰り返してしまったのは、何を言いたいのか読みとりにくいからなんだろう。
この本は半分は対談になっているのだけど、そこに読みにくさがある。よく読めばそれなりに良いこともいっているけれど、どこにポイントを置べきか迷う。お金を払ったからには、それなりにきちんと読み解かなくてはならないという強迫観念にもにた感覚と、それができにくいという点が長らく放置した理由。
で、今度処分のために読んで、結局言いたいことは以下のようなこと?
いじめはヒトとヒトの関係の中に無理矢理にでも相手をいじめる理由をこじつけてするもの。さらにそこに近年のグローバル化した社会の強烈なストレス、不安感が加わって、いじめは子供のみならず大人の社会にも蔓延しつつある。その中で、個人が自分を受けれいて、嫌な人間とも共存していくやり方をマスターしなければならない。
で、この解決策については、ほとんど数ページなんだな。パワハラ、ストーカー、DVなんかがはやっているということは何となく日頃感じるところ。だけど、それに対する解決策というものがあまりにも観念的。「いじめはやっぱり増えているのの、うんうん。」と確認するだけでなくて、やっぱ具体的解決策でしょう、大事なのは。
でも、それって結局、ヒト同士の関係性を強化して、あっちがダメでもこっちがあるという、湯浅誠的に表現するなら「人間関係のタメ」をつくることかな〜。でも、人間関係を維持することって、それはそれで結構訓練とエネルギーがいって、本当にダメなときにはその維持ができにくい。だから、そうなる前に日頃からやっておかなきゃいけないんだろうと思う。
とは言いつつ、「備えあれば憂いなし」ができないからこそ、「後悔」なんて言葉があるんだろうけどね。
そして、私はできてませんな〜。