拾いもの

　なんだか朝から雲が垂れ込めて、今にも降り出しそうな生暖かな風がふくのに、なかなか降らない。そんな低気圧がくることが強く感じられる中で、昆虫は動くだろうか？と思ってクロオオアリの巣を見に行った。

　巣をみてみると、昨日に続いて暖かなだけど、さすがに気圧の変化を感じてか、今日はクロオオアリはあまり動かない。巣の入り口近くに固まって黒い陰になっていた。それを確認して他にも巣を探す。

　昨晩は強い風が吹いていたので、中庭にある楠の太い枝が折れて落ちていた。落ちた大きな枝をとんとん叩いて、中に何かいないか確認し、更に周囲を見ていると、大きな石の上になにやら白っぽいものが落ちていた。少し降った雨に濡れているけれど、小さいけれど鳥の羽だ。黒地に白い点が規則的に散っていて、特徴的。羽の大きさから、スズメより少し大きめの鳥だろうと思われた。石の上には、同様の羽がかなり散っている。水に濡れて見栄えのしない状態ではあってけれど、こんな特徴的な羽は拾うに限る。丁寧にあるだけの羽を集めて持って帰った。

　もって帰った羽はざっと水洗いして、自然に乾燥させて形を整えて形や大きさでざっと分けてみる。ほとんどは左の翼の羽で、数枚尾羽があった。

　

　で、ここまでくると、今度は同定作業である。

　スズメ大で、黒字に白の模様を持つ鳥でこのあたりに今の時期に見られる鳥とは何か？

　えと・・・・。とちょっっと考えて、羽図鑑で開いたのはキツツキ類のページ。でもってみたならばっちし。間違いなくコゲラだね。なんて残念なこと。食われた残りの羽だけなんてのじゃなくて、きれいなままであったなら、コゲラ研究者に送れるのに。
　

　
　残念。

　ということで私の羽コレクションに追加！