料理番組？

　最近気がつくと、ＮＨＫ教育を見ることが多い。朝だと、「ピタゴラスイッチ」とか「シャキーン」とか「にほんごであそぼ」とか。それなりに面白くて何となく見てしまう。

　で、今日はこれまた興味深い番組を見てしまった。夜の９時半くらいにチャンネルを変えているうちに出てきたそれは、一見料理番組のようだ。しかし、どうも元はアメリカかどっかの海外の番組らしくって、なかなか奇麗なおねーさんが料理をしている。
　
　
　胸元の開いたカットソーを着た奇麗なおねーさんは、骨付きの豚肉（ショートリブだったか）に小麦粉をまぶしてオリーブオイルで炒め、そこへフードカッターでみじん切りにしたタマネギとかの野菜を入れて何と3．4時間も煮るのだ。で、シチューかと思いきや、柔らかくなった肉を取り出して肉だけをほぐしてそれを何とパスタソースにしてしまった！しかも、仕上げにはビターチョコを削ってかけた！

　
　3時間以上かけて煮て、結局パスタソースう〜。ならせめて圧力なべを使うとかすればいいじゃん。しかも、只でさえスペアリブなんてカロリーの高い物を使って、それにチョコを入れるって・・・。カロリーはいったい全体どれくらいになるんだ！

　しかも、これに付け合わせたものがまたすごい。3種類のチーズを混ぜ合わせたクリームチーズケーキ。クリームチーズを混ぜて、そこへ炒めたパプリカを入れてジャムをこってりとかける。それをオリーブオイルをかけて焼いたフランスパンと食べるんだって。

　クリームチーズよお。それにジャムにオリーブオイルで焼いたフランスパンって・・・。

　どうでもいいが、野菜は無いのか。酢の物はどうした。せめて飲み物にウーロン茶でもつけねばやってらんないコッテリ感満載の料理である。すげーなー。あのパワフル感は、こういう食事から来るのか・・・。

　更に、あの格好で料理というのはどうなんだ？
　
　そして何より驚きなのは、ざーとらしく「う〜ん。美味しそう。」とか言いながら、出来て皿に盛ったばかりの料理をその場で立ったまま食べてしまうのだ。

　立って食べる〜？立ち食いうどんじゃあるまいに。屋台ではあるまいに。どう見ても料理のタイプはディナーで、どうしてそれを立って喰う？せめて場面を変えて、テーブルについてから食べてくれ。それともそういう食べ方もアメリカではマナー的にアリなのか？教育的配慮はどうなんだ？

　とか、いろいろ考文化の違いが伺えてなかなか興味深い番組である。

　で、調べて見たらこの番組はhttp://www.nhk.or.jp/styleup/episodes/index.htmlというもので、料理番組というものではなく、「世界のカリスマアドバイザーがあなたの生活をスタイルアップ」する番組で、9月はお掃除編らしい。

　
　いや〜、下手なバラエティーよりよっぽどおもしろい。やっぱNHKだわ・・・。