hyla’s blog

はてなふっかーつ!

霧の朝


 朝あれこれとやりながら外にでると、田んぼの上を白いものが流れていた。何かを焼いた煙にしては匂いがない。更に、肌にあたる細かな水滴。


 わ〜い。霧だーーーーーー!


 瀬戸内は霧が多いのだけど、今年の春はそう言えばあんまり霧をみていない。久々の霧。慌てて、つか喜んでデジカメを持って外に出た。近くの川まで歩くと、ほとんど真っ白。山も見えない。海も見えない。川の中の植物も白くけぶって見える。

 
   

 何かね〜、こういうのは好き。雪と同じように、こんな霧は非日常感たっぷり。まだ朝6時台だったせいで、誰にも会わない。霧の向こうには、パラレルワールドかタイムスリップがありそうな気がしてしまうのはSFオタク?
 


 ま、そういう事をさしおいても、霧の細かな水滴の中を歩くのは好き。

 僅かに目に見えるほどの細かな水滴が、歩く肌や髪に付いていく。同じように、鮮やかな緑の葉にもついて、全てを柔らかく包んでいく。水田の植えられたばかりのイネの上を濃い霧が走っていく。カエルがいた。ひいやりとした霧の水気は、そういう生き物に優しい。春のまだ柔らかな生まれたての生き物の細胞に、霧はとても優しい。

 


 
 霧は、12時近くまで漂っていた。
 霧を堪能した日。