hyla’s blog

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茶会に参る


 久々に、よばれるだけのお茶会だった。高松のお茶会ということで、他にもあれこれと用事を片付けて行ったものだから、次の用件まで1時間半。それまでに終わるかどうか、少々不安を抱えて受付をした。
 札をもらって待合いでまつ。珍しく男性のお客が複数いる。背広を隆々と着こなして背筋を伸ばした中高年のおじさまはなかなか格好いい。時間と共に次第にお客は増えて、お茶席が始まる頃にはほどほどの人数となった。


 案内が来たので、お茶席に入った。毛氈は引いていない代わりに席係がいる。お客をほどよく配置すると奥に戻り、次いで亭主が出た。県下の流の中では現在最も勢力を誇る方で、男性である。なるほど、道理でお客も男性が多い訳だ。そして、お運びなどの男性の方が多い。それぞれに袴をつけて、お菓子を運ぶ。袴は座るたびに広がるのだけど、膝裏に手をやってぴしっと捌く。半分白いひげのおじさまや、短く髪を刈り込んだおにーさん。豪華な着物の女性ばかりの席は華やかだけど、こういう男性が多い席もなかなか渋い。


 そして、床の軸は「薫風自南来」。花は備前カキツバタ茶杓の銘は「五月晴」で、お菓子は「落とし文」だった。




 



 すげーすげー。この季節ぴったりに、よくもここまでそろったもんだ。しかも、どの道具も即中斎とか而妙斎の箱書きつき。でもって、お茶やお菓子を出し始めるタイミングもぴったしで、25分できちんと終わった。





 いやー、さすがに見事なお席でありました。


  

 
 で、こういう雰囲気は、男性の先生だからお茶を習いたい男性が集まるし、男性がお茶なんぞ習うってのは相当「好きだから」なんだろう。もちろんきちんと覚えて頑張るべきところは頑張らねばならないが、「好き」「楽しい」って気持ちでお茶をすることも、やっぱり重要なんだろうと思った。



 


 ちなみに、うちの先生の口癖は「お茶は修行です。甘く見てはいけません。」である。

 甘いっつか、うちの稽古は苦すぎだと思います・・・。