hyla’s blog

はてなふっかーつ!

お風呂で遊ぶ


 う〜む。久しぶりにブログを書こうとして、前の日を覗くと4月の頭というのは・・・。この1ヶ月の間にもあんなことやこんな事、いろいろあったというのに、すっかり忘れてしまった。何かの本で、「どんなに簡単でもいいから1日に有ったことを毎日日記につけよう。そうしないと無かった事になってしまう。」と言われて日記をつけるという物語があったが、まさしくそう。いろいろ有ったんだけどなあ。


 でもま、過去を振り返ってもしょうがないので、とりあえずは連休に集中するのだ。連休を充実にしたものにするのだ。


 と言うことで、カレンダー通りしか休めない私にとっての連休初日。意気込みとは裏腹に、土曜日だから朝はお茶に帰ってくるとだら〜。これではいけない、と慌てて洗濯をし終わったら、もはや4時。このままでは、ふつーの休みになってしまうorz。



 なので出かけてみた。自転車で。



 向かった先は、近くにある温泉施設である。市の運営から第三セクターに代わったらしいけど、そこそこいろんなお風呂があって、料金700円。それほど高くはないし、女を磨く和のエステと言えばお風呂。ま、磨く価値はあるのか、とかいうつっこみもできなくはないけど、そういうことはおいといてとにかく出かけた。


 施設は山の上にある。最短距離の東からの登道で行くと、延々と続く上り坂を上がっていかなければならない。私のプジョーメトロは街乗り自転車ななので、それはさすがにつらい。少し遠回りにはなるけれど、迂回して西側から登ることにした。
 まずは、国道を西に向かって走る。暑くもないし、寒くもない。軽快とは言い難いけれど、時間はあるからヨロヨロと細い歩道を走った。緩やかではあっても登ってまた、下り、また登る。山道に差し掛かると、何とも言えない鮮やかでぴかぴかの緑に、フジの紫が到る所にみえる。咲き始めたノイバラの花もあって、それらが渾然一体となった得も言われぬ香りが漂っている。目的地に近づくと、上り坂はやはりきつくなって、本当に自転車を降りて押した方が早いんじゃないかと思えるほどだけど、何だかそれも嫌でのろのろと走っていった。


 目的地には、ちょうど1時間でついた。自転車で来る人なんか想定されていないので、自転車置き場がない。適当に止めて、風呂に行った。700円を払って入る。ざっと体を洗って、次々に入ってみる。流れ湯、打たせ湯、ヒノキ風呂。さすがに顔がほてってきて、今度は外に出てみる。露天風呂に入って、ぼーっと落ちていく夕日を眺めた。

 
 せっかくだから続いてサウナに入ってみる。誰も入っていなかったスチームサウナは、入ったとたん気分はジャングル〜。水をたっぷりと含んだ空気は、のどにも鼻にも優しい。水で濡らしたタオルを頭に引っかけて、ぼーっとした。我慢できなくなったので外にでで、熱くなった体を冷やそうと水風呂の水を浴びる。水は水道水より明らかに冷たくて、一気に目が覚める。そういう冷たい水風呂に肩まで使っている人もいた。真似をして私も入ってみる。ゆっくりはいるけれど、それでも冷たい。けれど、そのあまりの冷たさにこんな部分があったのか、と思えるような所で、神経が冷たさに反応しているのが判る。肌には一気に鳥肌が立ち、冷たさが体に浸透していく。そうやって、完全に冷やして今度は遠赤外線と書かれたサウナに入った。


 こちらは、割と混んでいる。でっぷりと太った人もいる。黒く日焼けして鍛え上げた感のある人は、顔には銀のお面のようなものをつけて座禅を組んでいる。スチームサウナの優しさとは異なる暴力的な高温に、みるみる体が熱くなる。冷たい水が滴っていた髪から落ちてくるのも、ぬくいお湯になり、汗腺の位置が判るほど次々に吹き出す汗を見ながらじっと我慢。そして、出てまた冷たい水を浴びる。すうーっと冷やされていくのが気持ちいい。なるほど、これはくせに成る快感かもしれない。


 
 そうやって、いろいろ遊んで、出てきたら1時間半ほどたっていた。



 慌てて帰路についた。自転車に乗って、今度は東の道路から降りる。最後の坂道は、相当な傾斜を一気に下る。昔、その道を肝試しと称して、どこまでブレーキを我慢して降りるか、なんて競ってた事を思い出した。びゅうびゅうと鳴る風の音を聞きながら、一気に降りて、点り始めた家々の明かりの中をチャリチャリと走って帰った。

 

 とりあえず、いつもとはちょっと違う充実した(?)一日にすることはできたと言うことにしておこう。