疲れる外出

　朝、億劫な気持ちを奮い起こして、車で出かけた。県の華道協会50周年の式典＋祝賀会に動員されたのである。本来、そういう会は生徒を持っている先生クラスが集う。生徒が行くこともあるが、先生と共に行く事が普通なのだけど、今回は習っている先生の都合がつかないので、代役で出席。

　となれば、超おっくう。そもそも私は、かなりな人見知りなのだ。知らない人とにこやかに会話を交わすのは、仕事でも疲れる。行きたくない。けれど、行かねばならぬのだ。

　「非社交性なんだからこそ、ここは出かけて人付き合いをトレーニングするのだ。」とか「異業種交流会と思うのだ。新たな人脈作りができるかも。」とか、自分で自分に必死に言い聞かせながら会場に向かった。

　
　開式30分前に到着し、受付に向かった。

　が、ホテルの入り口で更に帰りたくなった。
　そこにみゆるは、訪問着や付下げに身を包んだ若くはない女性の集団。そして、ご来賓は県知事とか衆議院議員とか。祝賀の演奏は、琴や尺八の生演奏で、なんかなんか・・・。
　

　えと、今日のドレスコードは、ふぉーまるだったの？あたし、激しく場違い？
　

　なんだか泣きそうな気分で、指定された丸テーブルに座り、初対面の方とぽつりぽつりと盛り上がらない会話をしながら、豪華なお食事を食べて帰りましたのよ。

　疲れた・・・！
　
　

　あんまり疲れたものだから、帰りにおはぎとイチゴ大福と、久々にケンタッキーのホットビスケットを買ってしまって、ああまた太る〜。