hyla’s blog

はてなふっかーつ!

山へ行く


 何だか異様に暖かい。確か2月なはずなんだけど、それもまだ中旬なんだけど、ほとんど3月の終わりか4月の雰囲気である。そうなると、ついつい行動もそういう行動をとってしまいたくなり、山に出かけた。昨日の雨でどれだけカエルが卵を産んだか、そして、どれだけ花が咲いたかを確認するのだ。


 午前中の用事を済ませ、まずは腹ごしらえ。ご飯と、こればっかだが、山盛りのクレソン+ローストビーフですませた。着替えて、デイバックに双眼鏡とデジカメと水筒を突っ込んだから完了。念のためにジョジョちゃんに「山に行かない」と声をかけたが、相も変わらずひねもすごろごろしたいらしい。一人で、でかけた。



 車をおいて、まずは山道沿いの放棄された田んぼを覗く。ここにはイノシシのぬた場があって、その溜まり水によくヤマアカガエルが卵を産みに来るのだ。只でさえ田んぼの土は軟らかいのに、イノシシがかき回し、しかも昨日の雨。ずぶずぶとなりそうな所を慎重によけて水面を覗くと、やっぱり卵が見えた。新鮮な丸くて黒い、ここ2.3日に産んだとみえるものが数個。しかし同じ場所には、既に尾芽胚になっているものも見える。そういや1週間前の土曜日もなんだか暖かかった。そのあたりで産んだのだろう。ヤマアカガエルの産卵は最盛期というほどではないが、既に目覚めていると言うことを確認。山道を更に登っていった。


 
 道沿いの谷に生えているヤマハンノキの穂は、何と既に開いてしまっていた。ヤシャブシでさえも、動き始めた穂の間に黄色の花粉が見えるし、ヤブツバキも随分花が増えている。

 


 最近は運動不足なものだから、登りはてきめん応える。誰も気兼ねはないから、あれこれと確認しながらゆっくり登る。




 傾斜のきついところは、本気に手足を使わなくては登れない。あっという間に息があがって、はあはあと立ち止まる。そのとたんに、静けさが身にしみる。心臓のどきどきいう音が耳にきこえ、後は何も動かない。以前だったら、マルクが一緒に登っていたから、脚をとめるといつもマルクが走ってきていたのに・・・・、つか、ついつい思ってしまう。そんな事を考えていると、目の端に何かが動いた。双眼鏡を向けると、ジョウビタキの雄だった。ヒヨドリの鳴き声もする。それから、ツグミのくぽくぽ鳴く声。


 さすがに、まだ2月なので、思ったよりはうごくものは少ないのだ。




 ゆっくりゆっくり登って、それでも1時間あまりで頂上についた。



 持ってきた水筒の水を飲んで、一息ついていたら、汗が引いて一気に寒さが襲ってきた。早々に、下り始める。




 下りはさすがに早い。1時間かけた道を一気に下ると、半分の30分でふもとまでついてしまった。







 途中、山の水が水滴となってしみ出ている岩肌を覗いてみると、今年は雨が多いから、至る所コケが伸び出している。驚くほど鮮やかな緑を眺めていると、その間に小さなカニが動いているのに気付いた。あんまりぬくいから、カニも起きてしまったんだろう。

 

 
 じっとみていたら、藪の中でウグイスが鳴いた。まだへたくそだけど、それでも囀り。






 良い運動で、気分転換にもなかなかよかった。




 けどなあ、これで2月というのが・・・・。