hyla’s blog

はてなふっかーつ!

センサス


 今朝の冷え込みは、この冬一番だとか。確かに起きると室温でもさえも6℃で、外のバケツには氷。そんな朝に、これでもかと言うほど着こんで、手袋なんて二重にして出かけた。月1回の鳥の調査日なので。


 といっても、特に研究というようなものでもないし、データをどこかへ報告しているとかいうものでもない。自分の家の近くの、自分の好きな川の把握をしたいという、完全に私個人の興味やっているもの。一番の原動力は、意地としか言いようがない。


 
 で、寒さに震えながらのたのたと歩き、いつものように数えて記録をした。今回の印象は、群れで確認するものが多いということだ。


 のっけから、メジロの群れ。ちーちー鳴きながら、クスノキの枝をあちこちつついている。ムクドリの群れは、ナンキンハゼの実の僅かに残った白い部分をいじましげにつついていた。田んぼにはスズメの群れ。冬の一番厳しい時期に、皆で群れて乗り切ろうとしているんだろう。

 
 特に川には、そういう鳥が大挙して押し寄せてきている感がある。
 
 
 カワラヒワは50羽ほどの群れでいたし、スズメは更に多くが集まっていた。水のあるところにはコガモもいたし、アシの中にメジロも動いていた。

 

 そういう川を見ていると、少し大きめの鳥が河原をとことこと歩いて水辺に入っていった。バン?と思いつつ双眼鏡で確認すると、これがヒクイナ。曇りで、少し雪さえ降る中、ほとんど人はいない。動くものの気配も少ない。そんな中で、意外と堂々と河原を横切って、水辺へ入り、緑の水草のあるあたりをしきりにつついている。双眼鏡でみると、ヒクイナという名前の通りのかなり鮮やかな赤が目に立つ。それとぴくぴく動く尾羽。また茂みに入ってしまう前に、一応写真は撮った。そういう私を警戒したのか、それとも縄張りを守ろうとするからなのか、茂みの中からは、特徴あるキョ・キョ・キョ・キョという声が小さくきこえた。
 


 5年くらい前から、この川にも越冬するヒクイナがいるけれど、こうしたものは当然渡ってくるヒクイナよりも早めに縄張りを確保し、早めに繁殖に取りかかれるんではないだろうか。凍り付くようなことがなければ、越冬するヒクイナはどんどん増えていくだろう。そういう越冬時の縄張りのとり方とか、その後の繁殖テリトリーの作り方についての調査とかも面白いかも〜。


 


 いつものように海までいって、ミサゴだのクロサギだのを確認して、帰ってきたら今度はメジロの群れを見た。

 川の堤防の茂みでメジロが群れていて、すぐ側で見ているにもかかわらず、一生懸命虫を探していた。それを見ていて、昔中学生だった頃、テスト帰りに見たメジロがあんまり奇麗で、やっぱり川の堤防の茂みのメジロを、雪の降る中一時間近くずっと立ち止まって見ていたことを思い出した。
 




 
 って、つまり成長がないということか・・・・。