hyla’s blog

はてなふっかーつ!

何が欲しいか?


 昨日から、何があれば店に行くか、何が欲しいか、何なら買うか、ずっと考えてみる。


 そうやって考えた中で、一つ思うのは、「物語のある商品」かなと思う。


 「ブランドは一つの記号であり、品物を買うというより、記号を買っている」なんて言い方が以前に流行っていたけど、エルメスだったりシャネルなんというのは、まさしくそうだろう。そうしたブランド品の品質はそれなりにはいいものの、価格性能比で考えると、ブランドという記号にはそこまでのお金をかけたくない。(つか、分不相応だし、どこで着るんだ?)
 けれど、そういうブランドとは別に、ネットショップなんかではその商品にについての解説が購入の鍵を握っていると言ってもいいだろう。

 例えば、
 「北欧のものすごいへんぴな島で飼われている羊からとった毛糸を脱脂せずに編んだセーター」それを編む人や、羊の写真、島の写真と共に紹介され、それを探し当てるのにどのような紆余曲折を経たか、そういう物語があればついついそのただ一つのセーターを買いたくなる。


 例えば、
 「マダガスカル島でとれたラフィアを使った麦わら帽子」。それを買うことによって、現金収入が現地の人にもたらされます。とか言われると、買うことに罪悪感ではなく、積極的に善いことという意味をもつ。


 例えば、
 「インドのカシミール刺繍を手刺繍でしたカシミアのショール」その模様の持つ意味を、作り手のメッセージをしれば、買いたくなるかもしれない。


 例えば、
 「日本の小さな町工場だけど、高い技術力を持っていて工夫を凝らした作り方をしていていて着やすいニット」ノーブランドでワゴンに積んでるだけじゃなくて、ノーブランドだけど頑張っている、そういうことを伝えるポップと共に、おしゃれで心意気のあるニットとして売られていれば。
 
  
 
 デパートが、単にブランドの知名度やイメージに依存して、ブランドを並べるだけにとどまるなら、特に地方のデパートは生き残れない。幅広いブランドをそろえなければ集客は見込めないし、そうした店を維持するコストに対して顧客となり得る層の人数が限られる。けれど、地方ではあっても、「物語のある商品」をバイヤーがいろんなところから一生懸命探してきていて、そこでなくては手に入らない「物語のある商品」として売る事ができれば、ちょっと見てみたい、買ってみたい気にならないだろうか。本だって、販売員のオススメのポップがあるのとないのでは随分売り上げも変わるだろう。

 
 そして、そういう情報を伝える方法も、これからはチラシだけではなく、ネットが一つの方法になるかもしれない。


 デパートのwebページには、大抵店側の販売情報、デパートの方からのメッセージしかない。けれど、ネットショップでは、レビューって結構みてしまうもの。じゃあ、もしその店で買い物をした人のブログをリンクしたページがあったら・・・。読んでも楽しいバイヤーのブログのページがあったら・・・。



 そう言う事をもしやってみれば、多分相当売る側に細かな手間暇が必要だろう。契約社員としてではなく、店の一員として協力して頑張る体制が必要なんではないだろうか。


 


 

 なんて、つらつらと考えたけど、私はデパート販売に携わったことなんて全くない人間なので、もの凄く勘違いな事を言ってるだろうし、これはあくまで個人の嗜好と意見。

 
 

 けどほんと、三越高松店さんは頑張ってほしいと思います。