「情」vs「エンゼルパイ」
昨日に引き続き、今日はまた別の韓国のお菓子をもらった。今度は、韓国のスーパーで買ったという普通のお菓子。ビスケットにマシュマロを挟んでチョコをコーティングしてある写真が印刷されている。表面には大きく商品名らしい「情」という漢字と、「チョコパイ」英語が小さく印刷されている。しかし、マシュマロを挟んでチョコといえば、エンゼルパイであろう。
「これって、エンゼルパイだよねえ。韓国にもロッテはあるけど、チョコパイ間のクリームはマシュマロではないし、マシュマロならはエンゼルパイだよねえ。これはロッテでもない聞いたことのないメーカーやけど、どうみてもエンゼルパイ。」
と言うことで、急遽エンゼルパイを買ってきて比較、と相成った。
韓国の商品の名前は「情」なぜ「情」なのかはよくわからないが、韓国らしく赤い色をベースにしている。とはいえ、別に唐辛子が入ってる訳ではなさそうだ。エンゼルパイは、8個入りの大袋の方なので、個包装の方は地味だけで、全体の袋のメインはクリーム色である。
中の商品を見てみると大きさはさほど変わらないが、エンゼルパイは周りがかわいらしく縁取ってあり、表面のチョココーティングに微妙な波模様がある。細かな相違はあるけど、しかしどちらもよく似ている。
断面で見ると、かなり違う。「情」は生地がクリーム色でややキメが荒く厚みがある。それに比較するとエンゼルパイは生地が茶色く薄いけどきめ細か。
匂いを嗅いでみた。香りが良いのはエンゼルパイ。
食べてみる。まずは「情」から。
口に入れると、まずはチョコの味。マシュマロは柔らかく、その割に生地がやや硬く、分離しがちになる。更に口の中で生地がぱらついて、しっとり感がやや乏しい。お茶が欲しくなる味と言える。
そして、エンゼルパイ。
しっとり感のある生地はマシュマロに密着し、薄いけど食べやすい。そして食べていると、チョコの味がしっかりと続く。これは、多分表面のチョコだけでなく、生地にもチョコレートが入っているからだろう。そして、飲み込もうとすると、ふわっと何とも言えない香りが口の中に残る。これは、多分マシュマロに含まれている香りなんだろう。けれど、チョコのほろ苦い甘さと、ふんわりとしたマシュマロの香りが口のなかで「マッチンぐ〜」で、やっぱ美味しい〜!
エンゼルパイの圧勝である。
皆でわいわいと食べ比べてみたが、やはりエンゼルパイの勝利は揺るがなかった。
で、こういう事をやってみると、日本のお菓子メーカーの底力を再認識する。表面は似ていても、味わいというところになると、やはり日本のお菓子の方が圧倒的に美味しい。舌触りだとか香りだとか甘さの程度とか、日本のお菓子の味はここまでやるか、と思うほどに繊細な作りをしているものが多い。私が日本人で、そういうお菓子を食べ慣れているから美味しく感じるのかもしれないけど、贈答用の高級品は別にして、日本のお菓子に比べると外国のお菓子は大味な気がした。
日本以外で育った人は、日本のお菓子を食べたらどう評価するんだろう。
興味深いな〜。