玉串を捧げる
昨日に引き続いて、とっても寒い。朝からどばーっと雪なんか降るし、その割につもんないし寒いし、せっかくの休みに踏んだり蹴ったりである。おまけに本日は、知人の家のお葬式に出ないといけない。泣きっ面に蜂なのである。
礼服はジャケットはあるが、下は半袖。外は雪・・・。
あかんがな。耐えれませんよ。
と言うことで、朝10時、速攻でスーパーに出かけて、とりあえず長袖の黒ブラウスと「オプトサーモであったか発熱」という高めな黒のタイツも買ってきた。更に、下着は二重で、上には山用の厚地のババシャツを着る。その上、黒コートっぽく、黒の礼服の上に大きめの黒のジャケットを羽織って、準備完了。ちゃちゃっと化粧して葬祭場へ向かった。
最近の事だから、お葬式は葬祭場だ。駐車場に車を乗り入れて、受付でお香典を渡して会場へ向かった。で、そこに見たのは鈍色の衣冠をまとった神主?さん。二弦の琴みたいなのを弾く巫女さんみたいな人もいて、その音と共に式が始まったのである。
こ、これは、神式?
ど、どうする?
どうもこうもないのである。全く、段取りが判らない〜。
実は、そこの家の方は、明治時代から続く神道系の某宗教であったのだ。
仏式なら、お経が30分くらいあって、その間にお焼香して、短いお経になったら終わりの合図。なんだけど、こちらはさすがに違う。お祓いの後、いきなり祝詞なのである。祝詞の度に「一同平伏」と声がかかる。祝詞もまた変わっていて、祝詞の最後の方になると、もう一人の人が吼えるように「ほおーっ」と声を重ねる。なんだか、よく判らない祝詞がいくつかあって、そのうち玉串になった。これがお焼香の代わりらしい。次々に呼ばれる順に玉串(飾りをつけた松の小枝)を捧げる。だんだん順番が回ってくる。
玉串なんてやったことはないけど、これはやるっきゃないわな。
必死にやっている人の動作を見てみる。まずは玉串をもらって、祭壇の前で一礼。近づいて2回お辞儀をして、玉串は左手でおく。でもって、一礼して、静かに拍手して、2回お辞儀して終了らしい。
もう、必死に真似をするしかありませんでした。(お辞儀を1回忘れたけど。)
そして、続きましては、賛美歌とか。
賛美歌なんて、知らない。「アメイジンググレイス」しか。でもあれは、キリスト教だわね。
と思っていたら、これまたお経のようなものを何だか淡淡と歌うというか、謡っている。
ポカ―(゚Д゚)―ン…
もはや固まるしかないのでありました。
約1時間の式の後、家に帰ってほっと一息。
お葬式。
それは、未知との遭遇。