久々にゆっくり
師走に入って随分になって、ようやっと少し余裕が出てきた。気付けばクリスマスソングが賑やかで、隅には正月準備も整ってきていいた。お稽古事も「年末だから納会をします」とのこと。今日は、朝の7時半から着物でお茶にでかけ、帰ってきたのは1時半だった。
疲れた〜。
着物を脱ぎ散らかしたままに、ぼーっとして、それから細々した用事を片付けて、近くの川に行った。
この間から、気になっていたのだ。川の中心の水の流れているところに、緑の水草が繁茂している。この時期にそれほど緑の水草で川が覆われるなんてことはこれまでなかった。いったい何が生えているのか、ひどく気になっていて、まだ陽の残るうちに側で見てみたいと思ったのだ。
川沿いの道から護岸のコンクリートまで降りて、そのままブロックの隙間に足をかけて降りてみた。先日からの雨で、思ったよりも水が流れていて、水がないように見えていたところもびちょびちょだ。足下を流れる水に踏み込んでしまわないように、注意深くアシの根っこや草の固まりの上を歩いて水辺についた。
あ〜あ・・・・。
枯れたアシやオギばかりの茶色の中にひときわ鮮やかな緑のそれは、ボタンウキクサorz。
指定外来種。一端は入り込んだが最後、増えて増えて困ってしまう奴ではないか。遂に、ボタンウキクサがこの川にも入り込んだか・・・・。
既に相当広がっていて、駆除しようにも私の手には余る。おまけに、至る所にこんもりと丸く茂っているのはクレソン(オランダガラシ)。外来種だらけだ〜。
何かね、怒濤のように入り込んでくる彼らを防ぐ手段はないけど、ちょっと悲しい。
そうこうしているうちに、日が暮れてきて、近くの土手の林で塒をとるムクドリが集まってきた。「ギャーギャー」と鳴き立てる声に混じって、「キョ、キョ、キョ、キョ・・・」と鳴く声に気付いた。
ヒクイナ?
声のする方を見ていると、目の端に何かが動いて、そのまま目だけを動かしてそっと見てみると、茶色くて細い胴体と長い尻尾が見えた。
イタチだ。ニホンかチョウセンかは判らないけど、イタチ。
ヒクイナは、これを警戒したんだろうか?それとも、冬でもまだ暖かだし、越冬するヒクイナの間で、縄張り争いがあるんだろうか?この時間にはいつも鳴いているんだろうか?
そんな事を考えながら、ぼーっと草だらけの川の中に突っ立って、時間を過ごした。
夕食は、採ってきたクレソンのスープ。
そんな週末・・・。