hyla’s blog

はてなふっかーつ!

たまには考えてみる


 連休最後の日、雨も降り出したし、ぼーっと部屋の片付けをしていた。何気なく拾いあげたケータイのを見ると、「リーマン破綻」のテロップが出ていた。私は経済学はさっぱりなんだけど、さすがにいろんな所から大手の「リーマン」が危機にあることは嫌でも耳に入っている。

 そっかあ〜、やっぱり引き受け手はなかったんだな〜。と思いつつ、昔「社員は悪くありません。」と泣きながら謝罪会見をしていた山一の姿を思い出した。

 
 そして、あのときの日本のように、バブルが崩壊したアメリカはこれから泥沼に陥っていくのだろうし、そしたらこれからは資源を持つ国がやっぱり強くなるんだろうか?どう世の中は動いていくんだろうか?日本はどうなるんだろうか?

 と阿呆な頭でついつい考えた。

 
 

 先日見たNHKの番組では、これからは世界経済の枠組みは大きく変化せざるを得ない、と言っていた。資源高は元の水準には戻らないだろうし、そうなると、資源で輸入したものを製品として高く売ることで利益を得る、という日本のこれまでのビジネスモデルはもう通用しないとか。硝子の製造を例に、その中でも必至に利益を生み出そうと新たな技術を模索する企業の様子が紹介されていた。

 
 小学校の頃には、社会科の時間に「日本は資源が少ない国だから、技術力で利益を生むんだ。」と教わった。オイルショックを経て、あの頃はもう随分様々な点で省エネが進んでいたけど、それを実現するには企業も随分努力したんだろう。
 いま、あの時にも勝る努力が必要だとしたら、やはり優秀な人材を抱えている会社、というか技術屋を大切にする会社が生き残るのかなあ、と考えてみる。理系と文系を比較すれば、文系の方が圧倒的に生涯賃金は高いらしい。それでも、技術屋さんが一生懸命やるのは、物作りの楽しさがあっての事だろう。そういう、ちょっと世間からずれてはいても、真面目で一生懸命な人を大切にして成長させることが大切なんじゃないだろうか、と思った。

 
 楽天なんかで買い物をしていると、「日本製」と言うことを売りにしている商品が時に目につく。いろんな国でそこそこのものは作れるからこその「日本製=高品質」という売り文句。そして実際、例えば東レのシルックの品質とか、登山用品に使われている衣類の快適性能は驚くほどだ。そうした高い技術力が、例えば海水の淡水化事業などでも発揮されていると聞くと、嬉しくなる。以前に見たテレビのコマーシャルで、南の牛が海を歩いて渡る島に電気を送る企業があった。そういう、地球や社会に貢献しているという事をアピールすること。物語のある製品をつくっていたり、ささやかでも夢を語れる企業は応援したくなる。

 
 無論、企業の最前線はそんな甘いものではないだろう。企業自身も食うか食われるかの中で、空残業や長時間労働は当たり前、つぶれたら労働者は使い捨て、下請けは叩け、といった企業もあろう。
 だからこそ、そういうのをやってない。「ちゃんとしている」ということは、企業のアピールに成り得るんじゃないだろうか。優秀な人材が集まるんじゃないだろうか、と思った。



 
 資源が今後も枯渇するならば、より一層優秀な人材は武器となる。

 

 ガソリンが190円間近に成ったとき、車を手放した人もでたし、通行量も減った。原油価格は一端下がったとはいえ、元の水準にはもどらないだろうし、今後も少しずつではあっても上がっていくんだろう。報道されている大半の情報を元に、これからやってくるそういう世の中を想像すると、そりゃあもう真っ暗な未来図になってしまう。
 
 


 だけど、日本の未来はもはや崖っぷちって感じなんだけど、今のこの変化をチャンスと見て、思い切って深い谷間を飛び越える意志と勇気と工夫.......。
 それがあれば、新たな飛躍もありかもしれない。

 そして、なんのかんの言っても日本には、まだそういう力はあるんだよ。
だから、頑張ってみないか?
 
 
 なんて感じの、前向きの明るいビジョンを国民に持たせるリーダーが欲しいもんだ。



 と、思ってみた。


 ま、大本営発表みたいなのはダメだけどね.......。