本を読む
昨日これを買った。
- 作者: 盛口満
- 出版社/メーカー: どうぶつ社
- 発売日: 2008/07
- メディア: 単行本
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全く神戸まで出て、買うのが本っていうところが何ともなんだけど、人間そうそう性格は変わりません。
で、そのままバスの中でだだーっと読んで帰った。一気に読めたとというのも、今回はそれなりに良くまとまっているから。この方の本は僕らが死体を拾うわけ―僕と僕らの博物誌から始まって何作か読んでいるけど、出来不出来が結構大きい。で、今ひとつおもしろさを感じない作品は、結局著者が面白がってある生物をいじくり回しているだけの時といえる。やっぱり、いろんな人がいて、いろんな反応があって、思いもつかない出来事があって・・・。といったメリハリがないと面白くない。そう言う点、以前の自由の森学園を辞めて、ネタは減ってしまったに違いない。
けれど、今作はマニアな生物屋、それもコケ屋に的を絞って構成することで、それなりに読ませる。ってか、実は我が家の本棚には苔とあるくもあるし、シダコケ図鑑はもとより、2万円もするようなコケ図鑑も持っていたりするのだ。だって、水を含んだコケの固まりって、確かに奇麗だし、特に水に濡れたホウオウゴケは好きだ。でも、そんな本を持っていても、コケはほとんど判らないし、真剣に図鑑を眺めて勉強をするわけでもない。コケはなあ、難しい。
けど、読んでいるとちょっとそういうコケに対する興味も思い出したりして、帰り道に見るともなしに水路の壁面の苔類を見て「何かな?」と考えてみたりもした。これで、身近にコケの名前を教えてくれる人がいれば、確かにコケも面白いだろうねえ。
とはいえ、これ以上手を広げるのはさすがにムリなので、コケ屋さんが県内にいなくてよかった〜。
にしても、著者は以前の勤め先を辞めて、今は沖縄在住。うらやましい・・・。
沖縄と言えば、ヤンバルクイナにヤンバルテナガコガネ。ヤシガニにセマルハコガメに・・・。ああ、アカヒゲや日本で一番奇麗なイシカワガエルも忘れちゃいけない。
ああ、見たい・・・。
という私、木曜日から沖縄に行くのでありますが、仕事でありまして、ヤンバルなんかに行く時間はまずムリと言うところが悲しい。
のんびり休みをとって10日くらい滞在したいな〜。