hyla’s blog

はてなふっかーつ!

探索の旅


 探索の旅に出かけた。内からこの身をこがすような要求は抗いがたい。これを鎮めるには、ただその要求のままに、求めるものを得るしかないのである。
(おでかけしました。だって我慢できないし。そうなりゃ、もう探しに行くしかないって!)

 求めるは、書物。そこに、深遠なる物語のその最後が記されているのだ。その名は
(もちろん、続きが読みたいのよ。買いに行ったのよ、これを!)

真実(ヴェリティ)の帰還 上<ファーシーアの一族> (創元推理文庫)

真実(ヴェリティ)の帰還 上<ファーシーアの一族> (創元推理文庫)

真実(ヴェリティ)の帰還 下<ファーシーアの一族> (創元推理文庫)

真実(ヴェリティ)の帰還 下<ファーシーアの一族> (創元推理文庫)



 行く方は、西方である。大いなる書物の館に、そはあるであろう。





 つーことで、行って参りましたよ。高松は宮脇書店のカルチャースペースまで。どう考えても、手近で一番確実に買えそうな処と言えば、ここだろうし。不確実な処を探して何軒もはしごするのは嫌!こういう時に、徳島あたりにジュンク堂とかがあればいいなあ、と思うのだけど、そこはしょうがない。カルチャースペースだって、悪くはない規模。連休2日目の、どう考えても渋滞気味な国道を、ひたすら本を買うためだけに走って来ました。

 志度でのろのろ走って、屋島で渋滞。それでもじっと我慢で、カルチャースペースに向かい、創元文庫の棚を探し当てた時には、もうどきどき。だって、もしも目的のものがなければ、そしたらどうしよう?でも、あったら、あったら・・・・。もう気分は自分の番号を探す受験生かも。そして、翻訳推理の棚を過ぎて、日本の推理を過ぎて、SFを通り過ぎて、FT・・・・。


 
 ・・・・・・・・・(*^_^*)。あった・・・・・・・!。





 そっと手にとって、そうっと開いてみる。そこには、物語の始まり。



 ああ、けれどここではダメ。手に入ったというそのことに安心して、それからついでに棚を見回してみると、竜の周りには財宝でなくって、何かすごくない?これでもか、っていう感じにいろいろ懐かしい系がある。闇の左手 (ハヤカワ文庫 SF (252))瞬きよりも速く (ハヤカワ文庫NV)時間のかかる彫刻 (創元SF文庫)。ああ、いいなあ。タニス・リー銀色の恋人 (ハヤカワ文庫SF)とかも、新しい表紙で出てたりして(でも私は川原由美子バージョンが好き)、何かいちいち手にとっては置いて、と言うことを繰り返しながら、でも最終的にはかなりな冊数を抱えて、そして万札が1枚ならず吹っ飛んで帰りましたがな。



 帰り道では美味しいパン屋さんでパンを買って、帰ると最近買った高めのジャスミンティーを入れて。それから既読のファーシーアの4冊を積み上げて、その隣に買ってきた2冊を並べて、時間を確かめる。大丈夫。時間はたっぷりある。そのまま一気に物語に吹っ飛んでしまっても、大丈夫。買ってきた本は全部で1200ページはある。思う存分浸れる。





 しあわせな時間・・・・・。