読みましたよ
はい、読みおわりました。これ。
- 作者: ロイス・マクマスター・ビジョルド,鍛治靖子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2007/01/30
- メディア: 文庫
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もおお〜ねえ〜。どーしてこんなにおもしろいの?
週末まで読み始めるのを我慢したのは、とても正解。やーさすがに、ビジョルド。心底、こりゃうまいわ。なんちゅ〜か、ほんとに久々に、読んだぞ〜って気分になっております。ちなみに、昨日の晩10時過ぎに読み出しまして、そのまま延々と読み続け、きがつきゃ朝よ、あ〜た。ええ年した分別ある大人が、こんな事しちゃいけませんよねえ。でも、ぐいぐい引きずって行かれて、特に最後の最後の方なんか、もうどうにも止められません。それで、最後まで行って、そして次の瞬間、また最初のページにもどるのね。もう、ぜ〜んぜん眠くならない。
しかしこの本は危険だわ〜。既読ではあってもゆめゆめ平日には開いちゃいけません。そして、もう今夜は開かないように気をつけなくっちゃ。チャリオンも、マイルズも、ビジョルドは全部絶対に開かないんだ〜。今でもそうだけど、そうしないときっと「チャリオン」読了の後に、戦士志願を開きたくなって、次には名誉のかけら (創元SF文庫)にヴォル・ゲーム (創元SF文庫)に・・・・。エンドレスだわ。
とにかくもう、私のツボに入りまくりで、もう今はご機嫌です。
それにしても、おもしろい本を読むって事はほんとに楽しい。どっちかと言わなくても、私の未来なんちゅうものはあんまり明るくはない。人生なんてものをくそ真面目に考えちゃって、落ち込む事だってある。人付き合いの下手さや自分の無能が情けなくなることだっていっぱいある。
けれど、私は昔からずっと、やっぱりこうやって本を読むことがいつだって好きだった。小学校の図書館にあったベンハーやスコットのアイヴァンホー。クオ・ヴァディスやスカラムーシュにデュマの三銃士やモンテクリスト伯。あんまり他の人が読んでいない分厚い古い本を端から順に引っ張り出しては、(器用にも)我慢できずに読みながら歩いて帰った時の幸福感・陶酔感は今でも忘れられない。そういう、本を、物語を楽しむという純粋な楽しさを、今も感じる事ができるということがとても嬉しい。そういう事ができる自分であってよかったと思う。
上質の物語は、読んで、そしていつだって必ず少しは元気になれる。あたしはそういう本を、勝手に「元気本」と呼んでいるのだけど、これもきっとそういう一冊。
他にもねえ、いろいろいっぱい言いたい事が山ほどあるのだけど、さすがにこれから持ち帰り仕事を始めないとマズイので、残りはまだ後日ということで。
あ、言い忘れ。
この本は三部作で第二作目は何とヒューゴー賞とネビュラとローカス賞の三賞受賞とのこと。ね、それ聞くだけでも、次回作が読みたい読みたい読みた〜い。(つか、そういう事を書かれると、余計にあおられるやんか。今すぐ読めない時に、そういう事、後書きにかくのは如何なものでありましょう。年末まで待つのがつらい・・。)
ということで、東京創元社さん。お願いだから絶対に予告通りに次作を出して下さい!
ではこれにて。