hyla’s blog

はてなふっかーつ!

何でしょう?

謎の鳥の雛



 夕方知り合いから声を掛けられた。

「あの、向こうの○○に鳥が落ちてましたよ。雛みたいで、頭もないんですけど。」
「え?ほんま。それって、××のあたり?そのままになってる?拾てない?」
「ええ、その下です。多分何もしてないと思います。」
「ありがとう。ほな行ってくるわ。」

という事で、早速に教えてもらった場所に向かった。私はめんどくさがりで、とろい。しかし、こういう事だけは迅速に行動することが何より大事。急いで向かったそこは、敷地の端にある大きなプラタナスの下。地面には、ばらばらと花穂が落ちている。それを注意ぶかく見ながら探すと、確かにあった、鳥の死体。


 しかし・・・・・・・・。

 

 なかなかこれは手強いわ。まだ羽も生えていない生まれたてのひな鳥で、しかも頭部なし。これは識別は超困難。
 とはいえ、せっかく教えてもらったのだ。ありがたく拾って持ち帰り・・・・、そして、さてどうしよう?


 いつもなら、写真を撮って、体重、体長、翼長等を測って、ラベルをつけてチャックつきビニルに入れて、冷凍庫に放り込んで終了。しかし、この場合は?


 とりあえず写真を撮った。そして、体重とふしょは測った。でも後は不可能。あとはもう惰性で、いつものように処理をしてみた。でも、こんなひな鳥いる人なんていないだろう。後から捨てるはめになるかもしれないけど、まあ一応は処理しておこう。


 そして、考えてみた。いったい何の鳥か?皮をかぶった針のような羽がついているだけの翼で、既に50gほどあった。全身黒で、大きさは10㎝程度だろう。まだ生まれて数日と思われる雛でもその大きさで、細かな毛の色も黒。これがハト類なら、もう少し小さいし、何より毛は黄色だった。少なくとも私が今まで見たものは。それにもう少し小さい。


 と言うことで、一番可能性が高いものはハシボソガラスだろう。我が家や勤務先の周辺には、ハシブトガラスはあまりいなくて、ほとんどハシボソガラスハシボソガラスは3月くらいから繁殖を始めるから、ちょうど季節的にもあうし、大きさもそんなものだろう。


 しかし、疑問が一つ。死体を発見した近くには、ハシボソガラスの巣はないんだよね。勤務先の敷地内には確かにカラスの巣があって、ちょうど今抱卵しているようだ。距離的にも離れている巣だし、それとは多分別。なら、これはどこから?更に、いったい何者がこの雛を襲ったのか?木の上のカラスの雛を襲うものは何?ハトの雛や卵をカラスが襲う事はよくあるけれど、カラスの雛を襲うなんて鳥はいるのだろうか?それとも、同じカラスが他のカラスの雛を襲うなんてこともあるのだろうか。


 どなたか、ご存じな方がいらっしゃいましたら、教えて下さいまし。


 これは何の鳥でありましょう?