hyla’s blog

はてなふっかーつ!

あこがれ

 
 ちょうど今、愛媛大学で日本生態学会の大会が開かれている。近いし、生態学なら興味もあるし、ずうっと行こうか?止めようか?と迷ったあげくやっぱり行かなかった。実は、昨年秋にはこれまた近くの岡山大学で日本動物行動学会が開かれていて、これまた発表の内容をあさってみるとすごくおもしろそうで、でもやっぱり行かなかった。


 どうして行かないのか?
 
 それは、私が人見知りの臆病者だからに決まってますがな。




 学会というのは、実際にはどうしようもなく高尚なものではないし、真面目にその学問に興味を持って見に行く分には拒否されたりはしない、と思う。と言うのは、それでもおそるおそる日本動物学会と日本鳥学会という学会を覗いたことがあるからだ。しかし、そうした経験が無ければ、学生としてではなく、一般人としていきなり推薦者もなく学会に入り、出かけて行くにはやはりちょっとばかし、「よいしょ」がいる。特にその学会の様子がわからないと余計だ。日本動物学会は「動物学のひろば」なんかを開いてアウトリーチにつとめているし、日本鳥学会も素人に親切なところだ。しかし、日本生態学会はどうなんだろう。2000人からの人が集まる大規模な会だし、素人が紛れていても気にはされまい、と思う一方で、参加者名簿なんてのを見ていると、何か妙に腰がひけてしまうのだ。みんな大学なんだよねえ。一般人なんて・・・、ほんとに少ないorz。

 
 ホントは、ちょっと日本生態学会は興味がある。私でも名前を存じあげているような偉い人がたくさんいるし、そうした人の話を聞くと言うことは刺激になるし、元気になれる。ブログや本でだけ存じ上げている人々の話を聞いてみたい。
 会長の菊沢喜八郎さんとか、矢原徹一さんとか、ほんとにいい本を書く人で「植物の繁殖生態学(菊沢さんの本)」を読んだとき、あるいは「花の性(矢原さんの本)」を読んだ時には、こんな世界があるのか、とわくわくした。あるいは、「これ論」で有名な酒井聡樹さんとかも(カエデの本もおもしろかった)、どんな人なんだろう。動物行動学の本や統計学なんかで有名な粕谷英一さんは?それぞれどんな発表されるのだろう。そうした人々が指導している学生さんは、どんな発表をするんだろう。もとより専門家ではないわけで、それらの全てが理解できるとは思わないけれど、けれど、聞くだけでも聞いてみたいと思ったりするのだ。(いや、実際に行っても上記のような方々にはとうてい近づけませんよ。でもま、ミーハーというか・・・。ヨン様やきよし君にきゃーきゃー言うおばちゃんと基本的には変わらんよなこれ。)

 
 でも、研究者ではないけれど、そうした学会の発表などを通じてリアルタイムで今の生態学の知識を蓄積することは、本当は必要な事かもしれない。実際楽しくなれるし、それに、単なる知識として「親の保護があると、初期死亡が少ない。この例としてサルなどが・・・」なんてことだけ言うより、本当に自分自身がおもしろいと思ながら「でも、親の保護があるんは、ほ乳類とかだけではないんよ〜。意外かもしれんけど、最近はゲジゲジの仲間とかカメムシとか、いろんな動物で親が子供を保護する現象が確認されててな・・・」なんて話をすることがあっても少々は許されると思うし、何より1%でも、いや1000人に一人で良いから、生物学が、生態学がおもしろいと思ってくれて、そうした学問をリードする人々に憧れて、頑張って勉強して行ってほしいもの。(儚い夢かだけどさ。)でも、ただ単に生物好きという所から、本当に学問をしたいと思うようになって、「生態学をしたいから○○大学絶対に行く。」なんて言葉が聞けたら本望さ〜。(意外と基本真面目?)
 


 しかーし、なあ・・・・。敷居・・、しきいが・・・。







 ちなみに、来年は九州大学で日本生態学会はあるのだそうだ。






 行く?行かない?
 会に入らなくても、覗くだけでも・・・・。
 


 
 ねー、誰か一緒に行かない?(←軟弱者)