忘れ物

　休日にもかかわらず、朝もはよから車で高松に向かった。本日はとある用件で、香川大学へいくのだ。別に行きたくて行くのではなく、しょうがなく行くので、気分はとっても憂鬱で、そういう気分をごまかしごまかしである。

　さて、会場の香川大学だけど、ここは恐らく車は停められない。となれば、周辺の駐車場で停めるよりないわけで、とりあえず高高の下の地下駐車場に止めた。朝も早いし、駐車場はがら空きで入り口近くに停めて、荷物をとって車を降りかけて気がついた。

　ところで、あたしのお財布はどこ？

　そう言えば、お財布を入れた記憶がない。
　→お財布が、ない。
　→金がない！

　あったしは駐車場に車を止めたよな〜。一文無しだよな〜。ど〜しまましょ？

　１分ほど熟考した後に、車を離れて歩き出した。とりあえず行くっきゃないでしょ！

　多分会の性質からして、旅費がでるはずだ。そのお金を使うのだ。もし、でなければしょうがない。その時は、顔見知りを捕まえて、拝み倒してお金を借りるのだ。

　会場について、受付の列に並んだ。ひょいっと見ると、それぞれ受付をすませた人は封筒を持っている。やたっ！旅費だ。これで駐車代金が払える。そして、順番が着て、手続きをしてもらった封筒を見ると、２５８０円が入っていた。やれやれである。これで無事帰れる。おまけに、昼食券もくれた。きっと大学生協だろう。一文無しの私としては、昼食抜きを覚悟していたわけで、これまた嬉しい。

　しかし、ふと気がついた。そういや、駐車代金いくらになるんだ？会の時間は１０時から３時頃までと見込まれている。これって、足りる？微妙に足りないような・・・。確か、２０分が１３０円くらいの駐車場ではなかったか？お金はあるつもりで、特に選ばなかったのだ。後で近くに３０分１００円のコインパーキングを発見したけれど、それよりは絶対に高かった。足りるのか・・・・？

　俄然気になりだした。もはや、気持ちは会で述べられているお話にはちっとも向かない。もし、足りなければ、その旨言って、負けてもらう？いや、市営駐車場が負けてくれるとは思えない。そしたら、事情を行って、後から持ってくる？恥ずかしいよな。でもそれより何より、また明日小高松までくるのか？

　どきどき・・・・。

　そして、ごめんなさい。本当の会の時間より、ちょっとはやくあたしは出てきてしまいました。

　だって、お金が足りなくなりそうだったんだもん！

　そして、何とか、駐車代金は間に合ったのでした。やれやれです。

　教訓！何を忘れても財布を忘れてはあきません！