生け込み
今朝は朝からばたばた。しかし、お仕事ではない。実は県展の生け込みがあったのだ。
「県展」というのは、正確には「香川県選抜華道秀作展」という。香川県華道協会という組織に属している人たちの、華の展覧会で年に2回行われている。この香川県華道協会にはどんな人が属しているのか、というとある程度の年数習っている人たちだ。それぞれの流派によって違うとは思うが、うちだと5,6年習ったあたりで先生がいう訳だ。
「そろそろ県の華道協会にも入ったら?」って。
まあ、1度くらいなら、
「いえ、まだまだですし。」とか
「仕事が忙しくて。」
とか言いながら何とかスルーできるけれど、繰り返し言われるとさすがに逃げられない。
そうして、あたしの場合は(そして、多分多くの人が)嫌々入っている。別に会費を払うこととか、県展のチケットを買うことについては、まあそれはいいのだ。何が嫌かって、華展のたんびに、華を入れろと言われること!
だってねえ、県展は前期と後期に分かれるけれど、そちらにしても平日に華を入れに行ったり、片付けにいかなきゃならない。フルタイムワーカーのあたし達。そんな、休みだってそうそうとれるわけないじゃん!
けれど、今回も3ヶ月以上前から「必ず(華を)入れてね」と、念押しされてしまったために、四苦八苦しながら予定をやりくりして、何とか午前中を開けて、華を生けにいったのだ。
しかし、今回もやっぱりしんどー!
問題はいきなり先生のお宅へ伺った所で起きた。先生は今回「大作=大きな作品」を入れる。高さ2m、幅3mの作品だからして、材料も大きい。で、その大きな枝を私の車で運ぶ訳だが、先生の持ってきた枝を見た瞬間固まったよ。
「せんせ、それ大きすぎ・・・・。」
ええ、高さ2m、幅1.5mほどの大きな檀の枝。はいりゃしません。とはいえ、入れなきゃどうしようもない。シートを倒して、前の座席も倒し、車いっぱいにようやく詰め込むことに成功。しかし、もはやこうなるとバックミラーは役立たず。緊張しながら会場へ向かい、何とか到着。
さて、今度は自分の作品を入れなければならない。しかし、ここでまた大変。今回の課題は「四方生け」。つまり、その方向からみても、それなりに見られるように生ける作品である。難しいのよ、これが。当然、先生に、そしてお家元に時折アドバイスを頂きながら生けるのだけど、これがまた。お家元と先生の言うことが食い違うの・・・・。あたし、どおすればよろしくて?どっちの言うことを聞いたらえんですかい!
ああ、ただでさえ悩みながら生けているのに、もうああだ、こうだと言われてあたくしパニック・・・。時間は刻一刻とせまる。昼からは仕事に帰らなきゃなんないのにいいいいいいいい!
はあ・・・・・・・・・。
何とか、入るには入りましたよ。
しかし、何か、気にくわねー!
でも、もはやエネルギー充てん0%・・・・。
でも、そこからまた仕事。
はあ〜。
華展というのは、ほんと大変でございます。