浜辺にて

　お休みだったので、４時半からお散歩に出かけた。明るいうちにお散歩をゆっくりするなんて、ホントに久しぶりで、雨上がりの涼しい風に誘われて海まで行った。

　海はちょうど潮が引いていて、それも大潮に近いらしくかなりな引き潮。ついでに浜辺にまで降りて、マルクと浜辺を歩いた。浜辺にはゴミも多いけれど、海藻とか流木とかもある。そういうものをチェックしながら歩いていると、いきなりこんなものを見つけた。

　んで、これ何？何の鳥だあ〜？

　海で鳥や動物の死体を見つけることは、それほど多くない。海でも多くの動物が死んでいると思うけど、大半は海の中に沈んでしまう。それにここは瀬戸内海だから、ウミガメとか、ミズナギドリとかもそんなにいない。鳥の死体を見るのも、まだ２度目でしかない。前に見た鳥は、カモメの１種と思われたけど、これはカモメじゃない。黒い羽根。腐乱して膨満しているから余計に大きく見えるけど、太めの胴体。首はないけど、海鳥に特徴的な脚。このあたりでも見かける鳥だろうし・・・。

　と言うことで、多分カワウあたりではないかしらん？

　さて、この死体をどうしよう。近寄ると臭い。内部はえげつない事になっていそうだ。頭骨はもとより首から先がないから不可能。カワウの羽根は持ってないから、羽根だけでも欲しい気はするけど、さすがに少々勇気がいる。どのみち何にも持っていなかったから、その場では持って帰るのも不可能。

　と言うことで、満ちてくる波にさらわれない場所まで引きずって、帰ってきた。

　後で気力があれば、拾ってこよう。