悪事の証拠

　お昼過ぎ、忘れ物をとりに家に帰った。職場と家は車で５分である。屋外で作業をするというのに、帽子と日焼け止めを忘れてしまったし、カイコにやる桑の葉もとりたかったんである。

　家に帰る途中の道ばたで桑の葉を摘み、家についた。裏口から入ると、いつもバタバタと嬉しげに出てくる犬がいない。どうやら居眠りこいてるな？と思いながら静かに入ると、やはり居間ではマルクが気持ちよさげに座布団の上で寝ていた。

　が、ジョジョがいない。

　あちこちと見回し、やっと発見。　

　畳んでおいてある人間の布団の上で！

　「人間の布団には上がってはならぬ！」と言うのが我が家の決まりなのだが、どうやら彼女の頭の中では、「人間の布団には上がってはいけない（人間がいるときは！）」と解釈されていたらしい。

　なんちゅうワガママ！

　お姉さんはあきれたよ！