囀り

　ひとりで、てくてく鳥を見ながら歩いた。毎度の月一回のラインセンサス。どうもねえ、こういう地道な活動は受けないようです。「もはや自分の為にやっておるのだ。誰にも評価されなくても、馬鹿にされても、平気！」と自分に言い聞かせてのカウントである。

　とはいっても、歩くと楽しくなるもんだ。天気もそれなりだったし、路傍の草はどれもみずみずしく成長を始め、雑草と言えども実際キレイだ。そして、何より今日の収穫は、ヒバリの囀りの確認。

　生えだしたばかりの麦畑の向こうに、何かいるなあ、ひょっとしてヒバリ？

　と思ってたら、いきなり上空に舞い上がり鳴きだした。

　「ちゅいぴぴちゅいぴー。ちゅいぴぴちゅいぴー。」

　複雑な、何とも表現のしように困ってしまう、けれど、陽気で明るいその声は、聞くとやっぱり嬉しくなる。

　これで、今年初めのウグイスの囀りと、ヒバリの囀りは確認完了。次は、ツバメがいつ渡ってくるか、なんだけど、いつになるかしらん？

　ちょっと楽しみ・・。