机の上には
10時過ぎに、トイレに立って、自席にもどったらこんな袋が机にあった。わざわざ新聞紙にくるまれて、ビニールに包まれている。
怪しい・・・・。
「何かの死体ですか?」
「いやあ、心当たりがないんやけんど。誰がこれを置いていったか、知りませんか?」
「うーん、誰でしょう。」
ということで、とにかく私の机に置いて行ったのであるから、誰かが私にくれた物に間違いはなかろう。まずは、中身をあらためよう。袋を開けて、新聞に包まれたそれを手にもつ。
冷たい・・・。
固い・・・。
何・・・・?。
わくわくしながら開けて見ると・・・・・。
大根でした!
な〜んだ。大根かあ〜。誰だよお〜。大根をくれたのはあ。くれたんだよね。大根について、何か質問があるとか、怪しい大根だとか言うことではないだろな・・・。
そのうち誰かが何か言ってくれるだろう、と思いつつ仕事をしたが、夕方になっても何も連絡がない。しょうがないので、別室にいる人に(同じ部屋にいる人でないことはわかっているので)何人か適当に電話して、聞いてみた。
「あ、○○さんですか。すいません、つかぬ事をうかがいますが、ひょっとして私に大根を下さいましたか?」
「え、大根!?」
「あ、いや失礼しました。」
という会話を2,3人として、やっと相手が判明。
「あ、そうやあ。何も書かずに置いといたなあ。家でつくったんや。食べて。」
「それはどうもありがとうございます。早速、ぬた(大根の酢みそのあえ)にでもしてもいただきます。」
ということで、無事解決。
人騒がせな大根・・・・。