hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ヤマシギの耳

ヤマシギの眼と耳の穴



 本日は、昨日のヤマシギの計測、及び保管処理。
 つまり、体重とか全長とかそういったものを測って、ラベルをつけて、濡らしたペーパータオルでくるんでチャック付きビニール袋に入れて(乾燥を防ぐため)、冷凍庫へ放り込む。と、そういう作業をした。


 今回のヤマシギはさすがに小鳥類に比べると大きくて、280gもある。カワラヒワ(スズメ大の小鳥)なら20gもないし、ツグミの類でも80g程度。それに比べると、相当大きい。

 けれど、頭は驚くほど小さくて、その小さな頭に対して長いクチバシ。つくづく顔を眺めてみると、実に変な顔だ。ヤマシギは、顔の両側に目がついているから、360°の視野を持っているときくけど、確かに後頭部の方から眺めても、眼だけはわかる。


 さて、このように変な顔を持つヤマシギだけど、耳はどこについているでしょう?





 これがすぐにわかった人は、とってもすごい!





 いやあ、ワタシも初めて知りました。実は、ヤマシギの耳は何と写真のように、眼よりやや前方の下側についているんですね。(少々グロな写真でごめんなさい。)

 

 そもそも鳥の耳ってのは、あまり外見からはわかりません。いわゆる耳たぶ(耳殻)がないので、羽毛に覆われているとわかんないわけですよ。でも、音声コミュニケーションを行う生物だし、羽毛をかき分けてみれば、ちゃんと耳の穴が開いているのがわかります。でも、多くの鳥というか、今まで私が見たことのある鳥は、どれも眼よりやや後方の下側についてました。眼より後方ね。人なんかと同じような付き方ですよ。


 で、今回それらしいところの羽毛をかき分けてみても、耳がない!何故だ!なぜ耳がない?そんなわけはないはず。耳はあるはず。


 
 と、探していると、やっと見つかりました。眼よりも前方に!


 これって、人だったら、ほっぺたのあたりに耳の穴が開いている感じでしょうかねえ。


 ヤマシギの眼は頭の側面についている関係で、眼の位置に比べ耳は前方になったとも考えられます。またあるいは前方から来る音を聞き取り易くするためにそうなっているのか。確かに、ヤマシギって鳥は極めて用心深い鳥で、あまり姿を現してはくれません。その用心深さを支えるのが、360°の視野を持つ頭の側面についた眼だったり、頭に対してかなり大き目で前方よりについた耳だったりするんでしょうか。




 こうなると、他のシギ類ではどんな位置に耳を持っているのか、とっても知りたくなりますね。クイナ類は、サギ類は、どうなんでしょう。



 

 とっても知りたいぞ!誰か、おせーて!