hyla’s blog

はてなふっかーつ!

エライ人はやっぱりエライ

 最近、同じはてなのYの日記 http://d.hatena.ne.jp/yaharaを時々覗いている。

 
 元より何の面識もないけど、以前に本屋で見つけてものすごく面白かった花の性―その進化を探る (Natural History)という本の著者として、名前は存じ上げていた。九州大学の先生だ。この本は素人が読んでも面白くてわかりやすくて、お気に入りの1冊。研究者としても一流でかつ書き手としても一流、ってすごすぎ、と思ってたら日記を発見。面白く読んでいる。

 
 30日の日記 id:yahara:20051030 をみていたら、「日本生態学会の次次期の会長に決定した」、とあったけど「当然だろうな。」と門外漢の私でも思う。これだけの仕事ができる人だもの、当然だ。

 
 で、更に見ていると、次期会長は菊澤さん、でその前というか現会長は「鶯谷」さん、更にその前は「巌佐」さんだったらしい。


 これって、菊澤さんって「植物の繁殖生態学」を書いた方だろうし、鶯谷さんって、「サクラソウの目」とかを書いた保全生物学の人だろう。それから巌佐さんって、「数理生物学入門」を書いた人だろう。私は研究者ではないし、アカデミックな世界とも縁は遠い。けれど、やはり時々は今時の流れってどういう感じだろうか、と思って本屋で本を見る。面白い、と思った本しか買わないけれど、上記の本はどれも面白い本だった。

 
 菊澤喜八郎さんの「植物の繁殖生態学」なんて、どれほど膨大な論文を読んでる事だろう。その知識を整理して書かれてるから、素人でもわかりやすくて、「こんなに面白い世界があるんだったらもっと勉強したらよかった」と思わせてくれた。だから名前を見ると「あれっ?」と思う。そして、やっぱりできる人は、誰が見ても同じなんだな、としみじみ・・。ついでに私の本の選択も、あながち間違いは無かったようでちょっと嬉しい。


 
 にしても、今まで日本では、例えばベルンド・ハインリッチみたいな研究者であり優れた書き手である人は少なかったけど、これからどんどん増えると本当に嬉しい。そして、そういう優れた書き手である人達が、幅広く知識を広めて学問のすそ野が広がって行くことを期待している。