hyla’s blog

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優曇華

優曇華


 庭を、うろうろしていた。と、見つけたのがこれ。優曇華うどんげ)、つまりクサカゲロウの卵だ。

 
 くっついているのはアスクレピアス(トウワタ)。これはガガイモ科で、よくアブラムシが付く。防除なんてこまめな事は我が家ではまあ〜ったくしてない(というか、できない!)ので、柔らかいところには一面にアブラムシが付いている。 このアブラムシを幼虫は餌にしているので、アブラムシのいるところに親も卵を産み付けるわけ。

 
 夏場などは、部屋の灯りに誘われて室内に入ったまま、そこで卵を産んでいたりもする。
 実際に私が初めて優曇華を見たのは、お盆に遊びに行った母方の親戚の家だった。古い家の、古い灯りにつんつんとくっついていた。
 「あれっ、優曇華や。」
 「優曇華って何?」
 「何千年に一度か咲くいう、仏教の幻の花の事やけど、クサカゲロウの卵もそう呼ぶんよ。」 
と、いとこから教わった。



アブラムシは新芽などの柔らかい所にしか付かず、夏場はあまりいない。秋になり改めて芽生え始めた植物は絶好の餌だ。けれど、秋と言うことは、時期に寒くなるわけで、それまでの短い期間にアブラムシはこれまでの単為生殖ではなく、受精をして、きちんと越冬できる卵を産まなければいけない。クサカゲロウも、それまでにしっかりとアブラムシを食べて蛹にならなければいけない。

寒くなるまで、あっという間だ。たくさん卵はあるけれど、蛹にまでこぎ着けられるのはいったい何匹だろう。


 みんな、頑張れ!