もらいもの
昼過ぎ、
「ちょっと、来て。」
と、頼まれた。何か、と聞くとコウモリが壁についてるから、捕ってくれ、
ということだった。
「アブラコウモリやろ。別に害はないし、ほっといたらそのうちどっか行くよ。」
と、言ってみたが、
「気色わるいし、何とかして〜。」
という。
とりあえず、一緒に敷地の隅の方にある建物にむかった。その古い木造の建物の、入り口のすぐ左の壁についている、という。言われた通り入って左手を見るが、何もいない。
「おらんよ。もうどっか行ったんちがう?」
「えー、ほなって閉めとったし、まだ中におるんやろ。」
「まあ、そうやろな。」
と、答えながらその辺りを見回すと、足元のバケツの中に黒いものが見えた。
拾い上げてみると、これが確かにアブラコウモリ!でも、軽い。そして、死んでいる・・・。
「ここに、おったで。ほなけど、死んどるなあ。ほら、見てみ。お腹がぺっちゃんこや。きっと迷い込んで、出れんで、飢え死にしたんやろな。可哀想なことしたなあ。」
「えー、いやあ。気持ち悪い。」
ということで、可哀想なアブラコウモリはそのままありがたくいただいて
参りました。
更に!手にアブラコウモリを持って戻ろうと歩いていると、何か不自然な枯葉のような塊発見!当然近づいて確認してみると、これが鳥の古巣。
「あ、鳥の巣。もらお〜。」
「そんなんあったんですか?よう、見つけるなあ。」
「え、だってみえるやん。もろてもええよな。」
「ええです。持ってって下さい。」
ということで、これまたゲット!(^o^)
なかなか良い日でありましたのよ。