hyla’s blog

はてなふっかーつ!

松本到着


 香川から6時間。ようやくホテル着。それにしても、涼しいぞ!この涼しさは何?風は肌寒いくらいで、汗だくになっていたのが嘘のよう。



 とりあえず、夕食を近くの豆腐料理の店で調達し、更に明日の朝食もついでに購入。何と今回は素泊まりなのである。そして、ここまで読みながらきた本を更に読んで読破。

これね。

4000億の星の群れ (ハヤカワ文庫SF)

4000億の星の群れ (ハヤカワ文庫SF)


 が、今ひとつハズレであった。ディック賞受賞作とあるけど、どこがおもしろいんだろう。一応ファーストコンタクトものと言えるのだろうけど、その異星人がひたすらその存在を気取られぬように逃げ隠れしていた理由というのが今ひとつ納得できないし、何より小説の舞台背景がよくわからない。この作品の時点で地球は、地球人はどこまで宇宙に進出し、その過程でどのような問題が発生し、それをどのようにとらえて物語の時点があるのか。いろんな星にすむ人が出てくるけど、そもそもそれらの人は地球人と認識するべきなのか。あるいは種が異なるところまでは行かなくても、既に地球から独立した星なのか。


 どんなものでも、その舞台背景というのはきちんと読者に判らせなきゃダメだろう。さりげなくでも説明調でないようにその時代、社会システム、歴史などを語るのは特に未来もののSFに置いては必須。もちろん例えばアシモフファウンデーションシリーズのように、多数の作品が全て1つの世界の物語と言うことは可能だし、その場合に初期の作品で語られている設定を後期の作品では常識として省くって事もありだ。


 けれど、この作品はそういうシリーズものとも思えないし、なのに訳の分からない歴史的な事件がぽんぽん出てきて、それが結構物語の鍵を握っていたりする。ええい、いらいらする!


 更に主人公たる女性、ドーシー・ヨシダはクジラ猟を生業とする町で育った日系のエンパスなのだけど、だいたいその時点でクジラがまだいるんだなあ?今から何年後の話だ?で、それを更に日本人が殺して肉を捕ることを生業としている。はあ?太陽系から遠く離れた飛行が可能になっている時代の話だから、近未来小説とも思えないが、その時代に日本人が捕鯨かい?更に、その貧しい捕鯨の町で育ったことや、日本の伝統社会をつくることにこだわるダメ父親の存在が主人公のトラウマになっているけど、そんなんあり?



 うーむ。



 何か、こう納得いきません。更に肝心の異星人についても、突っこみたいところは山ほど!


 
 ええと、良いところはというと・・・、表紙とタイトル?
 

 ということで、ハズレ!