またもや鳥が・・・
夕方、だいたいの仕事が終わって、一息ついた頃、
「あの、これえ・・・・・。」
と一人の女の子が近寄って、手の中のものを差し出した。
え?
ええええっ?
鳥だ。まともや鳥の雛。繁殖期もほぼ終わりかけたこの時期にまだ雛だよ。
聞くと、勤務先の建物を出たすぐの路上に落ちていて、親鳥も見えなかったのでつれて来たのだという。少し大きくて、大きなクチバシの目立つ茶色い雛。翼はと体全体を覆う羽毛は何とか生えているが、まだ飛ぶことは難しそうだ。尾羽などほとんど見えない。そっと、手を近づけると、いきなり口を裂けそうなくらいに大きく開けて頚を振りだした。
この動き、見たことある。そう、以前にきた鳥の雛と同じ。
http://d.hatena.ne.jp/hyla/20050628
あのときの雛は、いろいろ調べてみるとムクドリの雛だった。拾った所を確認すると、ずっと上の壁面にある時計の裏側にムクドリが巣を作っていたのだ。けれど、雛はやはり小さすぎたようで、翌日に死んでしまったが、この大きさなら何とかいけるだろうか?
が、とにもかくにも餌がない。口を開けるからには空腹なんだろう。が、何をたべさせるか?そこで、ちょうど食べようとしていた大判焼きの皮を、細かくかみ砕いてやってみた。何の躊躇もなく、そのまま飲み込む。もう一口。
何とか空腹が納まったらしい雛を、空き缶にティッシュを敷いて入れた。そして、大急ぎで出かけた。向かった先は近くのホームセンター。そう、餌を買わなきゃ!店のペット売り場を探してみる。
やったあ!あったぞ。
そう、探していたのは九官鳥の餌!実は九官鳥というのはムクドリの仲間だ。だから、九官鳥の餌はムクドリの餌に流用できるのだ。
帰るなり袋を破り、ドッグフードのような餌を水に浸す。柔らかくなったところで、ピンセットで雛の口に入れてみた。人の声がするなり鳴きだしたムクドリはまたもや大口を開けて待っている。ピンセットで九官鳥の餌を突っ込むとそのままごくりと飲み込んだ。羽毛の隙間から、喉を餌が滑り降りていくのが見える。もう一口、更に・・・。
そうして、2時間おきに計5粒ほどの餌を食べてすやすやとおやすみになったのだった。
けれど、実は明日からかなり忙しくなる。雛の面倒をみるのは、嫌いではない。けれど、大変であることは事実。
忙しい時に限って、余計な仕事がふえるんだよなあ・・・・。
はあああ・・・・・・。
ムクドリの身体計測の記録
-体重 29.5g
-体長 10㎝?