hyla’s blog

はてなふっかーつ!

イヌビワを摘む

イヌビワの実



 イヌビワを摘んで、フルーツソースをつくった。


 イヌビワっていったいなんだ?っていうと、これが野生のイチジク。これがなんと、勤務先の中庭に生えているのだ。
 私の勤務先は、結構敷地が広いし、緑が多い。3階建ての建物より高いような木もあって、ちょっと森の気分が味わえる。そういう、木の中にはどう考えても人が植えたとは思えないようなものもあって、中庭にあるイヌビワもそうだ。中庭のフイリアオキとヤブツバキの間に2m程のイヌビワがあるのだけど、これもきっと鳥が運んできたんだろう。


 イヌビワの実のなる季節は夏だから、7月の終わりから結構たくさんの実が付いている。でも誰も食べようとはしない。イヌビワというのは要するに野生のイチジクだから、その実は食べられるし美味しい。だのに柔らかく黒く熟したイヌビワは、地面に落ちるばかりだ。


 なので、勤務が終わってから、まだ残っている実を摘んでみた。しっかりと虫除けスプレーを全身に吹いてから茂みに潜り込む。柔軟な枝を引き寄せて、先に付いている黒い実をつみ取っていく。完熟して皮まで柔らかいから、すぐに手まで黒紫色に汚れる。時には食べながら摘んでみると、それでも掌一杯のイヌビワがとれた。


 そのまま食べても良いけど、日持ちはしない。だから、そのまま持って帰ってフルーツソースにしてみた。ざっと洗って汚れをとり、小鍋に入れて砂糖を入れてそのまま弱火にかける。だんだん皮の紫色が出てきて良い色になる。だいたい煮溶けたところで、ユズの絞り汁を入れると、黒紫だったソースの色があっという間にきれいな赤紫に変わった。うーむ。紫ってアントシアン系色素だから、ユズの絞り汁の酸で、色が変わったようだ。


 きれいに洗った空き瓶にできあがったソースを詰めると、思いの外きれいで美味しそうだ。



 こういうのって、結構嬉しい・・・。