hyla’s blog

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「かはく」の人


 「かはく」の人と話をした。「かはく=国立科学博物館」の研究官の北山先生だ。海藻が専門で、昨日海藻を採って標本を作製し、今日は一日実験や講義をしてくれた。


 実験ではワカメの遊走子の観察をしたりして、それなりに楽しかったが、四方山話はもっと楽しい人だ。「五界説は古くって、今はまた3界説に戻りつつあるんだ。」「配偶子で見れば、菌類は植物より、動物に近い仲間といえる。」とか、いろいろな話を聞いた。ついつい「ほおお〜」っと身を乗り出して聞きたくなる話だ。


 で、そういう北山先生はなぜ海藻を研究しているのか、というと、「たまたま」だそうな。北海道大学に進んでみると、そこは海藻の研究のメッカだった。で、海藻をしたんだそうな。

 北山先生曰く、
 「何でも良かったんですよ。自分はね、子供の頃から仮面ライダーカードが好きでねえ、あれって全部集めてケースに入れてコレクションするんですけど、なかなかそろわないから、自分が複数持っている分を人と交換したりしてそろえて行くでしょう。で、自分なりにそれを分類したりして、きれいに作って行くのが好きだったんですよ。それが今も続いているんです。」


 なるほど、確かにやってることは同じだ。海藻の標本を山ほど作って、人と交換していろいろそろえていって、コレクションをつくる。全く同じだね。


 仮面ライダーカードもそうだけど、ウルトラマンの人形とか、ミニカーとか、とういうコレクションにはまっていたマニア達の中から、かなり高い確率で研究者ってでているだろうと思う。特に分類学にはそういう人って多いのかもしれない。
 今だって、海洋堂のフィギュアを集めている人にも、すごく理系な人は多いだろう。

 

 つーことは、マニアの最高峰が研究者ということか?



マニアであることは、大切な事だよね。