hyla’s blog

はてなふっかーつ!

本を読む「ダ・ヴィンチ・コード」

 図書館に入ってはいたが、借り出そうと思うと下だけだったりして、なかなか読む機会がなかった。昨日見つけたので上下を持って帰り、一気に読んだ。

 で、読後の感想は言うと、聖杯の秘密って、キリストが人間で妻帯していたってことは、そんなに重要な秘密なんだろうか?ということ。ご大層に様々暗号を駆使して隠し、多くの人の間に受け継がれてきたという秘密の割に、秘密の重要性が低いような・・・。そう思ってしまうのは、私が苦しいときの神頼みしかしない、神とか、奇跡とかをちいっとも信じない仏教徒のSF読みであるためか?本当に奇跡を信じる人たちにとっては大切な事なのかなあ?

 
 あと、600p近くあって、わずか2日間ほどの出来事というのは何とも。めくるめく展開で、場面場面は、必ず良いところでぶち切る。
 「そこに信じられないものを見た。(それは、次の場面で・・。)」ってやり方で、ちょうどテレビの番組の良いところでCMが入るのに似ている。

 
 でも、それなりに人物もよく描けているし、スピーディーな展開で、一気に読ませるあたりは上手いだろう。暗号や文化的素養もいろいろ紹介してくれていて、面白いし。


 が、これだったら私はキャサリン・ネヴィルの8(エイト)〈上〉の方が私は好きだ。

 

 ということで、自分で購入するほどの本ではないですが、図書館で借りて読むにはちょうど良いと思います。


ダ・ヴィンチ・コード〈上〉

ダ・ヴィンチ・コード〈上〉