本を読む「ダ・ヴィンチ・コード」
図書館に入ってはいたが、借り出そうと思うと下だけだったりして、なかなか読む機会がなかった。昨日見つけたので上下を持って帰り、一気に読んだ。
で、読後の感想は言うと、聖杯の秘密って、キリストが人間で妻帯していたってことは、そんなに重要な秘密なんだろうか?ということ。ご大層に様々暗号を駆使して隠し、多くの人の間に受け継がれてきたという秘密の割に、秘密の重要性が低いような・・・。そう思ってしまうのは、私が苦しいときの神頼みしかしない、神とか、奇跡とかをちいっとも信じない仏教徒のSF読みであるためか?本当に奇跡を信じる人たちにとっては大切な事なのかなあ?
あと、600p近くあって、わずか2日間ほどの出来事というのは何とも。めくるめく展開で、場面場面は、必ず良いところでぶち切る。
「そこに信じられないものを見た。(それは、次の場面で・・。)」ってやり方で、ちょうどテレビの番組の良いところでCMが入るのに似ている。
でも、それなりに人物もよく描けているし、スピーディーな展開で、一気に読ませるあたりは上手いだろう。暗号や文化的素養もいろいろ紹介してくれていて、面白いし。
が、これだったら私はキャサリン・ネヴィルの8(エイト)〈上〉の方が私は好きだ。
ということで、自分で購入するほどの本ではないですが、図書館で借りて読むにはちょうど良いと思います。
- 作者: ダン・ブラウン,越前敏弥
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/05/31
- メディア: 単行本
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