hyla’s blog

はてなふっかーつ!

今度はメダカとり


 メダカが欲しいと思った。ありがちだけど、我が家の睡蓮の鉢に入れたい。それに水槽にも欲しい。それで、引田に行った。別に引田でなくともこの辺りにもいるのだけど、引田の方が多いし、以前に採った場所がどうなっているのか見たいと思ったからだ。

 
 引田の町は海のある方、国道の北側に集中している。国道の南はというと、田んぼがずうっと広がっている。その田んぼはまだ整地されていないから、水田の間を流れる水路も全く護岸されていない土でできた水路だ。となれば、メダカにとって天国みたいなもので、覗き込むとそれにつれて逃げる魚の動きで水面に波紋がみえた。

 
 タモ網の柄を水につっこんで深さを確認する。それから水路に入り、網を使う。あっという間にメダカが網に入る。どれもこれもフナかと思うような、大きな太った個体だ。相当餌が豊富なのだろう。それから様々なヤゴやミズカマキリ、ヌマエビになんとホウネンエビまで捕れた。

 

 向こうの方の田んぼでは、緑色の中にまき散らした白い布のようなものが見える。たくさんの白いそれは、コサギだ。
 水路の脇には一カ所作付けをやめてしまった田んぼがあって、そこはアシの茂みになってしまっている。そのアシの先端に小さな鳥が見えて、やがて「ギョギョシ、ギョギョシ」と驚くほど大きな声で鳴き始めた。オオヨシキリだ。この時期にアシの中にいるのだから、間違いなく繁殖をしているのだろう。広がる水田は、彼らから見れば繁殖のための絶好の草原だろう。



 昔風の田んぼは、生き物の絶好のすみかだ。けれど、この広い水田も数年のうちに圃場整備されるらしい。引田は昔ながらの町並みが残る町として売り出し中だ。どうせなら、「昔ながらの田んぼと、豊富な生物のいる田んぼ」も町並みとセットで売り出したらいいのに、と思う。


 ちょっと残念。