hyla’s blog

はてなふっかーつ!

鳥を見に行く

蓮池の縁でひなたぼっこするコガモ


 またまた昼から、フィールドスコープを持って鳥を見に行っていた。仕事です。(念のため)近くの溜め池の鳥のデータとりである。「何でアタシがこんなことしてやんなくっちゃいけないんだろ。」と思うこともあるけど、行くと楽しい。

 
 今日行った池はいつもカモがいるところで、まず目に入ったのはハシビロガモ。のんびり泳いだり、陸に上がってひなたぼっこをしているハシビロガモを数えていた。雄が1,2,3,4・・・・。と、数えていると、いきなり一斉にハシビロガモは飛び立ってしまった。

 
 なにい〜。まだ全部数えてないのに!

 
 と、唖然としてしまったが、ふと上空を見るとミサゴが飛んでいた。どうやらこ奴を警戒して飛んでしまったようだ。ミサゴは上空でホバリングして何かを狙っている。しばらくしていきなり急降下したかと思うと、水中に飛び込み、出てきた時には何かを足に掴んでいた。何かは分からなかったけど、ミサゴはそのまま山の方に飛んでいった。狩りは成功したようだ。


 気を取り直して、残っている鳥を数えた。ホシハジロの雄が一羽。それからオオバンとバン。カイツブリも見える。と、いきなり視野に再びハシビロガモが入ってきた。ミサゴが行ってしまったのを確認して戻ってきたようだ。カモたちはもうそれぞれにつがいを形成しているらしく、そこここでカップルになっていちゃいちゃしている。


 池のまわりの藪の中からは「チャッ、チャッ、チャッ」と何やら舌打ちするような声が聞こえる。結構近いな、とおもっていたら、ひょいと声の主が藪から姿を見せた。ウグイスである。まだ「ホーホケキョ」にはなっていないけど、そろそろ繁殖の気分になっているようだ。

 それから小さく「ケレケレケレケレ」という高い音の鳴き声も聞こえていた。カイツブリの鳴き声である。たくさんいる彼等は、この小さな池でいくつの巣をつくるだろう。


 観察を終えて、続いてまだ行ったことのなかった奥の方の池を地図を頼りに探した。見つけた池は山の際にあって、山の木が水際まで生えている。で、ここにはその木に隠れるようにオシドリ3羽いた。山際の周りには田んぼしかないところで、晴れた空の下で、ぼーっと眺めていると、なかなか気持ちがいい。池の際の水たまりもいい感じだったので覗いてみると、やっぱりヤマアカガエルの卵塊が見えた。周囲の感じから、2,3年前に改修したようで、4,5年したらもっと良い感じになるかな、と思った。


 最後に、一面にハスのある神社の池に行った。父の実家の近くの池で、一面のハスはホントに見事で、夏にはそれを見に来る人も多い。でも今は立ち枯れた茎が立っているだけである。で、その間を縫うようにコガモハシビロガモマガモが群れている。特にコガモは多くて小さく「ぴりっぴりっ」とかわいい鳴き声をたてながらしきりにそり縮み(雄の求愛ディスプレイ)をしていた。




 一応仕事でしたのだけど、白状すると楽しかった。



 こういう仕事ばかりだと嬉しいです。