お茶銘は?
お茶の稽古に行っていた。いつも稽古で使うのは小山園という京都のお茶屋さんのお茶で「式部の昔」というお茶である。割と甘みの強いお茶で、これを上手くお濃い茶に煉れるととてもおいしい。当然お値段もそこそこにはするお茶で40gが3000円ほどする。
でもたまには違うお茶を使うこともあって、今年の初釜には同じ小山園の「香雲(こううん)」というお茶を使った。たぶん初釜に使うくらいなので、「式部の昔」よりもっと高いのだろうと思う。
で、新年からこのお茶を使ってきたのだけど、さすがに減ってしまって、もはや「香雲」だけでは出せなくなったので、「式部の昔」と混ぜることにした。
ちなみにお濃い茶では通常、お正客(一番目のお客)は、お茶を飲んで次客に回した後(お濃い茶は基本的にお客全員で回しのみをする)お点前をした人に「お茶銘は?」「お詰めは?(何というお茶屋さんのものか?)」と聞く。
本日も当然聞いた。
「結構なお点前でした。お茶銘は?」
「・・・・。式部の香(しきぶのかおり)です。」
「お詰めは?」
「ゆかり園で(お点前とお茶の準備をしたのは、ゆかりちゃんなのだ。)」
「美味しいお茶でございました。まるで「式部の昔」のように甘くて、おまけに「香雲」のように香りがよくて・・・・。」
一同大爆笑!
お茶とはお遊びでございますよ。