hyla’s blog

はてなふっかーつ!

一番いい場所

幸せなイヌ


 昔の日本家屋じゃなくても、部屋には一番良い場所というものがある。例えば見晴らしの良い場所だったり、テレビが見やすい場所だったり、食べ物が近いばしょだったり。
 我が家の居間の一番良い場所というのは、真ん中に置かれた炬燵の南側だ。我が家では、こたつにかかった炬燵布団は四方に均等に掛けられてはいない。南側の一面は布団を多めにかけている。こたつに入って寝ころんでも布団が肩までちゃんと来る。そういう趣旨である。

 
 で、当然布団がたっぷりあるその南側の場所が部屋の中で一番居心地の良い場所なのだけど、そこに一番長く座っているのは誰かというと、なんとマルクである!

 
 マルクは今年炬燵を出すなり、居心地の良さを学習してしまった。炬燵から垂れる布団にもたれながら、柔らかい布団の上で寝ている。人がいなければ必ず、そこにマルクが寝ている。そして、ジョジョは炬燵の別の面でやはり丸くなって寝ている。


 人間の側で、「すぴーすぴー」と大きないびきをかきながらくつろぎきって寝ているマルクを見ると、つくづく幸せなイヌだと思う。





 「けれどね、忘れちゃいけない!君はイヌで、順位は人間の下なのだ!人間が帰ってきてたら、速やか且つ火急にその座を明け渡したまえ。」




 と、むりやりどかしたら、渋々立ち上がって少しだけ離れた所に移動した。そして、何度か立ち上がったり座ったりしながら、気がつくとまた人間に寄り添うように寝ている。人間にひっついて、人間と同じ場所で・・・・・。そして、人間がトイレにたったその僅かな隙に、自分の場所を再び確保しているのだ。


 

  
 静かなる闘争が、我が家にはあります。