お華にいく
木曜日はお華の日である。いわゆる華道というのを習っていて、その稽古日が木曜日。華道は茶道に比べても全国に流派が山ほどあるが、私の習っているのはその中でもマイナー弱小流派で一正流(いっせいりゅう)という。どうも未生流か差我流あたりから分かれてきたような生け方で、かれこれもう15年になるので、師範の資格ももっている。
が、お華はお茶以上にセンスの問題があって、上手い人は上手い。こうトレーニングによって上達する部分もあるのだけど、同じくらいやっても、もともと上手い人との差はでる。で、私はというとまあ素人の人よりはそりゃあ上手いです。が15年もやっている割にはね、というところだろう。
ちなみに今日の花はサンシュに白いチューリップ、ピンクのスイートピーにタマシダだった。サンシュはきれいで上品で好きだけど、結構難しい。割と直線的に伸びる枝だし、輪生するので、同じ位置に枝や花が集中する。
お華は調子よく入れられる時だと、生け始めて20分もあればだいたい入れられる。が、どこに入れたらいいか迷いだしたらさあ大変。入れても入れてもなんだか納まらず、全部の花を生けて、また全部抜いて初めからやり直し、なんてことになり、かつそれでもきれいに入らない。
今日はまさしくそれで、そもそも「これ」と思った枝を使わないところに敗因があった。でも先生に「その枝の曲もいいわねえ。」と言われたら、あたしゃこっちの枝がすきなんだけど・・・・・、と思いながらも笑顔で「はい」って言いながらいれるしかなくなるのだ。サンシュは難しいってことを嫌と言うほど味わった日だった。
こういう日にはつくづくお華を辞めたくなる。お華を習って得をしたことといって特にないし、お金と時間ばかりがかかる。
でも辞められない。辞めさせてくれない!
で、稽古仲間とこぼしあうのだ。
「辞めるためには、結婚しかないわよ。がんばりましょう!」って。
何かちょっとちがう?
おかしい・・・・。