カワラヒワは満腹

　昨日のカワラヒワを、仮剥製にした。このところ、一週間に２匹くらいは仮剥製をつくっているので、だんだん速くなってきた。カワラヒワはスズメ大の鳥だから、約１時間で仕上がった。

　仕上がり状況は、あまりコメントしたくないです。はい。えーと、小さいモノは結構めんどいですね。皮をむくのに時間はかからないけれど、綿の入れ方が難しい！入れすぎると、ぱんぱんになるし、入れないとへちゃっとする。
　本だけを頼りに、全くの独学でやっているので、技術は下手です。でも、いいの。とりあえず、できればいいんです。まあ、でもいっぺんきちんと習いたいとは思う。

　
　で、今回のカワラヒワで作業をしていたとき、頚のところが名にふくれていたのだ。そのうがすごくふくれている。覗いてみると、米粒がごろごろ入っていた。胃にも米粒が見える。生米をどこから拾って来たのだろうか。田んぼで採って来たのだろうか。そのうの米粒は、そのままの形で残っていたけれど、胃内の米粒はもはや米粒と分かる限界のおおきさだった。小鳥と言えども、胃のすりつぶし効果は凄い。

　そして、ちょっとほっとした。このカワラヒワは、窓ガラスにぶつかって死んだ。けれど、その時彼女は（雌でした。）少なくともお腹一杯で、更に喉の中にまで一杯に餌を詰め込んで、それってきっと幸せな気分だったに違いない。

　寒さと飢えで死ぬのではなく、満腹して死んだ。

　それが、ちょっとだけ嬉しかった。