hyla’s blog

はてなふっかーつ!

(へ)理屈

 また、本を買った。タイトルは
 「新 お掃除の法則〜あなたの24時間が変わります!〜」

 ええ、そうです。「まーた、そんなんこうて。ムダ、ムダ!」ってな感じですね、はい。
そう、ダイエットの本とかのノウハウ本の多さとと、物事の実行の度合いは反比例しますね。

 で、そういうことがわかっているのに何で買ったんだよ、というと、ちょっと心惹かれるフレーズがあったからである。前書きにあるのは
 「心がモヤモヤとするときには、掃除をしよう。掃除をすると、心がすっきりする!」ってな文章。そう、掃除や収納のノウハウがまあ主体なんだけど、なぜ掃除をするか?と問いかけ、自分が気持ちいいから!と答えている。そこに何となく惹かれたわけです。

 
でもこの「気持ちイイ」ということについて考えると、そもそもヒトは自分の快感につながることしかしないんじゃなかろうか。例えば、食事とか排泄は正に快感!買い物も欲しい物を手に入れる快感があるし、勉強だってずんずん成績が上がる快感。ダイエットで痩せて細いスカートが入る快感。快感につながらないことをわざわざするヒトは、いないんじゃないだろうか。

 
確かに、一見嫌なことを黙々とする場合もある。例えば、過労死目前の、夜の24時どころか30時とかまで働くサラリーマン。楽しく仕事をやっている場合もあるだろうけど、ホントにその仕事が嫌だと思っていることもあるだろう。でも、なんで嫌な仕事をやるかというと、困難な現状に打ち勝つ自分が快感だったり、給料をもらって欲しい物を手に入れる快感、あるいは家族を養っている自分てば凄いじゃん、って快感があるからではないだろうか。でなければ、ホントに嫌なら辞めれば良いのである。

 
 いや、むしろしんどいと思うことをするからこそ、その後の快感が強くなると言うこともある。
 
 例えば、である。夏の炎天下に窓を開けて車を走らせると、暑くてしょうがないと思う。(まあ、普通誰もしないだろうけど。)けれど、だ。クーラーもつけず窓を閉め切って走り、限界まで来たときに窓を開けたら感動的な涼しさが味わえる。ええそう、実際にやったことがありますよ。クーラーなしのホンダシティに乗ってたんですが、対向するどの車も窓を閉めている。で、見栄をはって窓を閉めて走るとこれが、だんだん気が狂いそうに暑くなる。全身から汗が噴き出て、遂に30分過ぎたときに限界を感じて窓を全開にした。その時の快感ときたら!

 
 ええそう、快感とは落差なり!


 欲しい物が買えなくて我慢するから、手にはいると嬉しい。誰でも入れる大学に合格しても嬉しくないけど、D判定だけど絶対合格したいと思って猛勉強して合格すりゃ狂喜する。そう、はやりの「ジュピター」でも歌われている。「愛を知るために孤独があるなら」ってねえ。
 とすりゃあ、快感を与えたければ落差を作ればいいのです。体重70kgあれば、50kgになったときに快感!偏差値40から偏差値50になれば快感。つまり、汚い部屋を、バシッときれいにすると、普段からきれいな部屋に比べてむちゃ快感!


 ん?

 
 私は普段からきちんと片づいた部屋というものに憧れて、その一助とするために本を買ったわけでえ、どうして、部屋を汚くしておきたくなるような理屈を考えつくんだよお!


 おかしい・・・・。