hyla’s blog

はてなふっかーつ!

雁がゆく

 今日は久々にゆっくりとした仕事の日で、これまでにためていた細々とした仕事を1つ1つ片づけていきました。机の上の書類の山も、いらない物はいらない物として処分。
 で、あっという間に3時でした。一息ついて今度は別棟の部屋へ行こうとして、屋外に出ました。雲一つない空は、とてもきれいです。何ということもなく、じっと見上げていて、気づきました。
 
 何か飛んでる!

 
 そう、非常に小さい黒い点が7.8つ、西に向いて一列に飛んでいる。
「あ、あれは何だ?」と言われれば、これはまさしく「鳥だ!」です。それも一列に並んで飛んでいく様は「まいて雁などの連ねたるがいと小さく見ゆるはいとおかし!」ですがな。絶対、ガンカモ類だあ!何だ?種類は。きちんと見たい。が、双眼鏡がない。毎日持って来てはいるものの、自分の机まで戻ってとって来るには時間がかかる。どうする?

 と、そこには他の人同様、私も車を停めていました。車には、先日使ったフィールドスコープが入っているはず。かつ、不用心っちゃ不用心ですが、普段私は職場では車の鍵をしていない。慌てて、車のトランクを開け、スコープを出しました。ラッキーな事に、三脚に固定したままでした。三脚を広げて空を見ました。かなり遠ざかったものの、まだ点が移動していくのが見えます。ここか?と当たりをつけてスコープを向けます。

 見えました!
 
 確かにシルエットはカモ系。頸が長いことがわかります。嘴のあたりが白っぽく見えます。大きさも、まずまず大きい感じです。羽ばたいて、飛んでます。滑空するような、ワシタカ類の飛び方ではない。が、残念なことに、さすがに小さい。もはや色合いが判らない。
 
 見ているうちに、一列になった黒い点は、そのまま西の空に消えてゆきました。

 


 北から南へと渡るカモ類の渡りは、こんな時期にも行われているのだな、としみじみ。