hyla’s blog

はてなふっかーつ!

研修無事?終了

 本日も、朝9時〜予定の4時を越えて、4時半すぎまで研修が行われました。なかなか電子顕微鏡というのは大変です。
 何が大変?というと、まず、試料の出し入れに時間がかかります。電顕の内部は真空状態にしなければなりません。試料を入れて真空になるまで待って、それから映像を見ながら目的の試料を探し、そのどこをみるか決めて、拡大し、縮小し、良いショットを決めてピントを合わせて写真にとる。それを一人ずつやるわけで、時間・・・・かかります。
 でもまあ、面白くもあります。モニターを通して見るわけですから、人のも見られます。

 「おお、気孔やあ。なんか口開けとるみたいやなあ。」
 「ほんま、これって「あー」言よるみたい。」
 「いやどっちかというと、これは「えー」やろう。」
 と、相変わらずアホな事を言いながら見ました。ほとんど小学生並になってます。
 「おー。カワイイ!」とか
 「ほっほー。これはええですな。」
 とか言いながら、作業は進みます。

 作業は2台の電顕を用いて行いました。一台は何と半年前に購入したという、最新式の機械。そしてもう一台は20年前の最新式です。
 
 私はたまたま20年前の最新式を使いました。真空になるまでの時間は、なんとお料理タイマーで測り、試料を動かす時は、ねじを回します。かつ、そのカメラはフィルムの巻き上げが故障中で、1枚分を巻き上げたところで、ストッパーがかかりません。ですので、だいたい数字が真ん中に見えるところまで手で巻く、という味わい深い機械です。でも、やってる〜。という実感が味わえるのが良いところです。
 
 新式を使う班の方が、こちらの様子を覗きに来ました。いろいろ見て驚いてます。
 「ええやろ〜、この雰囲気。」というと
 「ホンマやな〜。けど、ワシはあっちの機械でかまんよ。」
 とおっしゃって去って行きました。フンっだ。そして、8人の班員の最後の人が写真を撮り終えた頃に、それがおこったのです。
  「ぷつっ」
画像が切れました。
 「おっ、これはどうもフィラメントが飛びましたねえ。朝から調子悪いなあとは思いよったんですが。」と先生。

 そう、なんと電子線を出すフィラメントが、朝からずっと写しっぱなしという酷使に耐えきれず、飛んじゃいました。
 
 ・・・・・・。
 
 指導してくれた先生方。ゴメンね。意図的にやったんじゃないのよ。でもゴメン。私らのせいかな〜。普通では考えられんほどに酷使したもんねえ〜。すんません。
 

でも、全員の持参試料を全て見終わったところであったというのはラッキーでした。
 全員の試料を見て面白かったのは、「昆虫の複眼には毛が生えている」ということを確認できたことです。ショウジョウバエ、ハチ、カなど、みんな複眼には非常に微少な毛が生えてます。何の為に毛が生えているのか?ゴミよけ?でしょうかねえ。いろいろと想像はつきません。そして、これって面白いです。昆虫の複眼の毛について研究されている人も、きっと世界中探せばいるでしょう。(いても、一桁だろうけど。)なぜ、毛があるのか、話が聞いてみたいものです。誰か複眼の毛の謎の答えを知っていたら、教えて下さい。


 ということで、無事?2日間の研修は終わりました。2日間お世話になった農学部の先生、どうもありがとう!

 以上、終わります。