hyla’s blog

はてなふっかーつ!

お茶の先生

 
私のお茶の先生は、もう70を越えた方です。若い頃から苦労をされながら一生懸命お茶に励まれた方で・・・。はい、熱心なんですねえ。いつも山ほど怒られます。
 時には「私たちって結婚もしてないのに、お姑さん苦労をしているみたい。」なんて、お稽古仲間で愚痴ります。それに、弟子の私たちは、皆それぞれ仕事を持っています。となれば、仕事が忙しければ、お茶なんぞ休みたい!というのが正直なところ。
 が、
 「今週は仕事でダメなんです。これません。」
 と言えば、
 「じゃあ、代わりの日はいつにしますか?」
 ということで、一年にお茶が休みの日なんて、ほとんどありません。
 
 稽古は、
 
  準備(お茶を茶入れに入れる、茶碗を洗う、湯を入れて炭をつけるなど)
  炭手前(釜でお茶を沸かすために炭をつぐ)
  濃茶(少し多めの抹茶を少しのお湯で丁寧に煉るので、とろーりとしたお茶、原則として回し飲みををする。)
  薄茶(ごく普通のお茶)
  片づけ(釜を上げて、お茶碗を湯で洗う、お茶を片づけるなど)
 
 が基本。2,3人でしていますから、それぞれ交代でお点前をします。場合によってはお濃い茶を2回することも・・・。で、お炭の火が小さくなれば、後炭(炭をつぎ足すこと)・・・。
 はい、長いです。最低でも3時間です。半日かかることもあります。ええ、わかってます。これって贅沢なお稽古ですよね。いつも、きちんとやって下さって感謝。でも、時にはつらい・・・。
 
 ああ、早く帰って持ち帰りの仕事しなきゃ!って考えているときに、
 「では唐物(からもの)でも」(注:非常に貴重な道具を用いてするお濃茶のお点前のことで、所作が面倒なもので時間もかかります。)と言われた日には・・・。
 も、ここで逆らっては余計長くなる!と覚悟してやりますが、でもねえ。ええ、すいません。できの悪い弟子です。
 
 そして、今年は台風23号で、当地はまれに見る被害を受けました。川が近い我が家も床下浸水の被害を受けましたが、先生のお宅は我が家よりもっと川のそばです。その川から水があふれたのですから、お茶室も床上浸水の被害を受け、畳がダメになりました。
 で、当然その週末はお稽古がない!と思いきや、あったのですよ!お稽古が。お茶室は、少し低いところにあります。高いところにあるお住まいの方は浸水していない、ということで、そこに道具を移してお稽古!
 
 先生曰く
 「床を上げて、畳を入れ替えてするとなったら、床下が乾くまででもかなり長くなりそうやし、その間ずっとお稽古なしというのもね。続けよったら続くもんです。やります!」

  

  床下浸水した我が家の片づけだけで、私はへろへろです。
  先生は70を越えてます。・・・・・・・。

  


  負け!