hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ヤマドリ

 連休中日だから、今日はカイ君を連れて山に行った。ダムの周りの林道を歩いてみよう。砂防ダムまでの林道は、それなりに整えられていて、歩きやすい。今日は曇っていたし、深い緑の中を歩くから、暑くてもそれなりに気持ちがいい。


 カイ君は林道に入って放すと、一気に走っていく。それでも最近は、ある程度走っては戻りを繰り返すようになっているから、私もゆっくりその辺を観察しながら歩ける。
 

 ヤシャブシの葉裏では、こんなものを見た。

 ヤシャブシはたくさんあるけれど、1本の木だけ集中してこのクモが葉の裏にいる。とても小さなクモだけど、卵塊を守るものや、この写真のように子グモに囲まれたものもいたから、これでも成体なんだろう。腹部のとんがりと先端の黒い点が特徴的で、子グモにも同じような模様がある。これなら名前がわかるかも?と思って図鑑をめくってみると、どうやらこれはギボシヒメグモのようだ。たくさんいたクモの中には、真っ黒い腹部のものもいたから、色彩変異があるのだろう。


 それから、道端のくさむらでは、こんな蛾を見つけた。これは、春にも見たマドガというものだろう。小さな蛾だけど、色合いが鮮やかでとてもよく目立つ。


 同じくこれも、小さいけれど、よく目立ったハエ。派手のハエというと、ミバエの仲間だけど、これってミバエなの?なんだか違うような気がするけど、そもそもハエなんてわかるわけないよなあ。


 それから、今日は時間もあったし思い切って、ダムの周りの道も歩いてみた。山道は楽しいのだけど、さすがにこの時期はダニが怖い。山道に入る前にパンツの裾を靴下に押し込んで、足元には虫よけをたっぷり吹きかけて、注意しながら歩いて行った。
 山道はダムに流れ込む小さな谷沿いにあるので、歩き始めると急に湿度が高くなる。だから、山道にはキノコがたくさん。大きなものもあるし、小さなものもある。中にはすでに腐ったものもあって、そんなキノコの残骸をめくると、センチコガネが見えた。


 そんなことをしていると、ふと気が付くとカイ君がずいぶん長く姿を見せない。ちょっと焦りながら何度か呼ぶと、斜面の少し上を走っていた。走り方が何かを探している風だな?と思ったら、いきなり小さな谷に走り込んで行く。そして、直後にごごごごっという特徴的な羽音がして大きな鳥が飛んで行った。ヤマドリだ。ヤマドリがいたようだ。
 カイ君は飛んで行ったヤマドリをなおも探して、走っていったけど、すぐに戻ってきて、そのまま一気に谷の水たまりにジャボジャボ入って行って、ものすごい勢いで水を飲んでいた。
 

 満足かね?よかったね、ヤマドリを見つけて楽しかったね。
 

 でも、ヤマドリが見つけられなくても、全然かまわないんだよ。
 それより、お願いだから、遠くに行かないで。呼んだら帰ってきて〜!