邪魔をする

　このところ、連日近所の山を歩いている。とにかくカイ君に、散歩に十分満足してもらわねば困るのだ。これまで知っているルートも、さらに新しいルートも開拓して、とにかく山を歩いている。幸い、車で１０分も走れば讃岐山脈だし、平日の午前中なんて、ほとんど人はいないから、カイ君をフリーにしてゆっくり歩いている。というか、こっちはぜーぜー歩いている。なのに、カイ君は息も切らさず、平然と走っている。全くなんて体力だ。

　そうやって、歩く道の中で、結構頻繁に行くのが、近くのダムの周りを歩く道。森の中の道は、よく手入れされていて、あまり草もない。サルと頻繁に遭遇するのが玉に瑕だけど、枯葉の積もったふかふかの道は、気持ちいい。
　

　いつも、ダムの周りを歩いて、さらにその奥の砂防ダムまで歩く。砂防ダムまでの道は、森が切り開かれて車が入れるようになっている。そのうちここもまた木々に覆われるようになるだろうけど、今はまだ明るい。
　そんな道には、恐らくテンのものと思われるフンが点々と落ちている。森から出てきたテンが、縄張り宣言として目立つところにウンチをしているんだろう。そんなウンチに、割と大型のアリがたかっていた。細いシルエットは、アシナガアリで良いのかな？これは、割と好きなアリだ。

　そんなものを見るために、私が座り込んでいると、カイ君は必ずやってきて、頭を突っ込んで、何を見ているのか探りに来る。飼い主の動きを気にしながら動くのはすごくｇｏｏｄだけど、結果としてうまく写真が採れなかったり、逃がしてしまうんだけどな。
　わかってる？

　わかってないよな…。